大きな災害が相次いでいます。災害支援にトライアルは最適。しっかり腕を磨きましょう。

2026年全日本のゼッケンはこんな感じです

MFJが、2026年の全日本の指定ゼッケンを発表している。指定ゼッケンをもらえるのは、2025年全日本で所定の条件を満たした成績をおさめたライダーたちだ。


【レディース(LTR)】

ポイント獲得者が対象になっているが、これまでリタイヤや失格以外で、スタートしてポイントをとれなかったライダーはいないから(参加者がずっと15名以下なので)、参加者全員が指定ゼッケンを持つことになった。逆に、2024年までに好結果をおさめていても、2025年に参加していなければゼッケンはない。

現在ゼッケンは11番まで埋まっているから、この後新たに参加しようと思うと、12番以降のゼッケンが割り振られることになる。これは他のクラスでも同様だ。

なお現在、このクラスは日本のレディースの最上級クラスであると同時に唯一のクラスで、2025年実績ではIB、NA、NB、Jの各ライセンスを持つライダーが混在して参加していた。ゼッケンからは、ライセンス区分などの情報は読み取れない。女性ということでイコールコンディションの戦いとなっている。

【国際B級(IB)】

IBのゼッケンは、基本的に2025年のランキング順。ただしランキング上位5人はIAに自動昇格するので、ランキング6番がゼッケン1番をつける。

1戦に15人がポイントを獲得して全7戦だから、指定ゼッケンを持つのは最少で10人(15-5)、最大で100人(15×7-5)となるが、2025年には49人がポイントを獲得している。平均すると、毎戦7人程度がポイント獲得の実績のあるライダーで、7人程度がその年一度きりのポイント獲得者だった、というようなことになる。

IBは地方選手権でもチャンピオン目指して戦っていて、各地方のチャンピオンはIAへの昇格を申請することができる(昇格してもしなくてもいい)。ちなみに2025年の各地方のチャンピオンは次の通り。

地方ライダー都道府県シリーズ勝星全日本
北海道渡辺洋輔北海道7戦6勝
東北三上広青森8戦2勝
関東岡直樹群馬9戦8勝ランキング3位
中部寺澤迪志愛知9戦3勝ランキング2位
近畿辻誠史大阪9戦2勝最終戦5位
中国林大作 広島10戦8勝
四国酒井謙広島8戦2勝
九州荒嶽大紫郎熊本9戦5勝

関東、中部のチャンピオンは全日本でも昇格を決めている。近畿の辻誠史は2025年IBランキング21位だが、昇格申請して2026年はIAとなった。

2025年にポイントを獲得しなかったライダーは、2026年に新規参入する場合はその都度固定ゼッケンを支給される。開幕戦は44番から順にゼッケンが与えられるが、2025年は157番までゼッケンが出た。平均して毎戦17名強が新規で参加していることになる。2026年も同様だと、最終戦にはゼッケン160番の選手が現れそうだ。

【国際A級(IA)】

ゼッケンをつけるのに、キマリがちょっと複雑なのがこのIA。前年チャンピオンはIASへ自動的に移動というキマリがある(自然山通信解釈では、残ってしまっているのだと思う。この項目の変更は検討されたのかな?)。ランキング2番から5番まではIASへ移動する権利を持っている。2025年、これでIASへ移動したのはチャンピオン平田貴裕とランキング2位の高橋寛冴の2名だった。

ランキング3位〜5位の小野貴史、黒山太陽、本多元治はIASへの移動を選ばなかったので、彼らにはゼッケン1〜3が指定されている。ちなみにIAからIASを昇格ではなく移動としているのは、IASというライセンスはこの世に存在しなくて、IAもIASもIAライセンス所持者が走っている。なのでライセンスが変わる昇格ではないという、自然山的こだわりでした。こんなところにこだわる人は少ないとは思いますが。

さてゼッケン4からは、IASからIAへと強制的に移動してきたライダーが並ぶ。2025年から、IASに残留するにはランキング10位以内であることという規則ができた。これによって、2025年実績で21名(参加19名)あったIASは10名+IAからの移動2名の12名となった。ゼッケン4の黒山陣からゼッケン12の磯谷郁までの8名がこれに相当する。

ゼッケン13は2025年IAランキング6位の永久保圭。以降はランキング27位の倉持晃人のゼッケン34まで、ランキング順にゼッケンが指定された。

その次に01番から05番まで、IBからの昇格組が5人並ぶ。0番台はルーキーゼッケンで、全日本IBを勝ち抜いてきた5人がこのゼッケンをつけられる。ただし事務的には序列のそろったゼッケンが必要なこともあるので(スタート順を決める際など、諸条件が同じ場合はゼッケン順とすることがあるなど)、ゼッケンプレートに表示するのはルーキーゼッケンだが、事務処理的には35番〜39番までのゼッケンを合わせ持っている、ということになる。

2025年は29番までで開幕して67番までゼッケンが割り振られた。2026年シーズンの開幕は40番までで。最終戦までに、何番までが登場するだろうか。

【国際A級スーパー(IAS)】

ランキング10番までが残留となったIASは、IAから移動した2名を加えて12名が指定ゼッケンを持った。IASはこれ以上増えないのでシーズンを通じて最大12名での戦いとなる。

このランキング10番までが残留との規則は、2025年競技規則で登場して、運用されるのはこのシーズンオフが初めて。ランキング10位まで、またはトライアル委員会が特に認めた者が翌年のIASを走れる規則だったから、あるいはランキング10位以下でも、IASに残るライダーがいるのではないかと思っていたが、規則は規則とばかりに、きれいにランキング11位以下はIAへと移されていた。

たとえば125ccでSSを走ったり、表彰台まであと一歩の実力を見せ、世界選手権参戦でたったの3戦しか出られないのにランキング11位に入った黒山陣。オートレースとの兼ね合いで4戦のみ参加して、SSに1回出場、他の3戦も11位と、ランキング10位に入る実力は発揮していると思われる野本佳章。2025年にIAS入りしたばっかりのルーキーにして、2度のSS進出を果たした宮澤陽斗。宮澤は負傷によるリタイヤがあってランキング14位。この3人は、それぞれに理由を探せば、IASに残る、残すべき根拠にはなったと思うのだが、トライアル委員会は厳格だった。

黒山については、今後世界選手権で活躍して帰国すれば、その実績をよりどころとしてIASへの参加が認められる可能性はある。野本は全戦参加はむずかしいから、再度IASを走るのはむずかしそうだ。

宮澤、そして1年早くIAS入りをしている浦山瑞希のルーキー勢について、過去に氏川政哉、久岡孝二など、ルーキーイヤーにトップ10入りを果たした選手はいるにはいるが、多くのライダーがIASに慣れるのに数年時間をかけている。廣畑伸哉も、1年目はランキング12位だった。

ランキング10位で足切りをする一方で、IAチャンピオンは自動的にIASへ登録される。以前はチャンピオンもIASへの移動は自由意思だったのだが、チャンピオンになってもIAを走り続けるケースが何年か続いて、強制的にIASへ移動というキマリができた。加えてランキング5位まではIAS移動の権利を持つ。ランキング10位以内を守る厳しい戦いの中に、IASの戦いを知らないルーキーが最大5人も参入できるのだから、厳しい戦いになるのは避けられない。IASのトップ10に残るのはむずかしいかもしれないが、IAS経験者が全戦に参加すれば、IAでトップ5に入るのは充分に可能性ありだと思われるので、IASとIAを、毎年のようにあっちへ行ったりこっちへ行ったりするライダーは出てきそうだ。

そしてまた、そんな面々がずらりと勢ぞろいをするIAクラスは、今までにも増して厳しい戦いの場となるはず。こういう厳しい戦場で勝ち残れなければ、さらに上を目指すこともできないだろうから、これはこれでいいのかもしれないが、ベテラン勢が若い者の芽を摘んでいるように見えてしまうだろうなぁと、よけいな心配をしてしまう。

IASは、1997年に、黒山健一が初タイトルをとった翌年に設けられたクラスで、世界選手権を目指す少数精鋭のハイレベルなクラスとの設立理由だった。しかし現在は世界を目指す選手は世界へと旅立ち、日本とヨーロッパを往復する選手はいなくなった。

観客受け、という点ではその存在意義も大きいが、選手権というあくまで競技としてこのクラスを見た時に、ライセンスの枠を超えて設けられている特別クラスの存在意義はどこにあるのか、じっくり考える時期に来ているんじゃないかと思う。