大きな災害が相次いでいます。災害支援にトライアルは最適。しっかり腕を磨きましょう。

2013年のシェルコ

2012シェルコとブリスト

シェルコ・ファクトリーのボス、ビクトル・コロメ氏とブリスト。Photo:Sherco moto

 年末を迎えて、各チームのストーブリーグ情報が発表されるようになった。シェルコは、世界ランキング3位を獲得したアルベルト・カベスタニー(スペイン)、ジュニアチャンピオン獲得のアレッシャンドレ・フェレル(フランス)を来シーズンに向けて主力としてしているが、さらに二人のライダーを追加でチーム入りとした。
 女子世界選手権に参戦するエマ・ブリスト(イギリス)とポル・タレス(スペイン)だ。

2012シェルコとポル
2012シェルコとブリスト

ポル・タレス(左)とエマ・ブリストの、パチャウさんとのツーショット

 このふたりの獲得から、シェルコの2013年の戦略を考えてみたり、トライアル界の勢力分布を考えると興味深い。
 エマ・ブリストは女子世界選手権ランキング2位。それまでもイギリスの女子選手としてトップレベルにいたが、本格的に頭角を現したのは、ジェロニ・ファハルドとともにオッサのナンバーワンライダーとして選手権を戦うようになってからだ。
 ファハルドのほうは、残念ながらオッサで求められる結果が得られないまま、古巣のベータに戻ったが、ブリストは初めてランキング2位を獲得して、引き続きオッサとともに戦った。SSDTでの好活躍も含めて、オッサのブリストとして、成功をおさめている印象だった。
 一方、ポル・タレスは、JTGのデビューを飾ったスペインの若手ライダー。JTGの生みの親であるジョルディ・タレスの甥っ子でもある。ユースでデビューした時にはガスガス、そして伯父の開発したJTGでジュニアに参戦と、その戦いぶりは伯父ジョルディの筋書き通りに思えたものだ。
 しかし、結果は期待通りだったのか。ポルは日本GPでは勝利を果たすも、全体的には表彰台の常連というポジションで、それ以上の結果はなかなか得られなかった。若いポルがニューマシンの熟成を担いながら選手権を戦うのは荷が重かったのかもしれないし、自信作が思うように勝ち星を得られないメーカー側の焦燥もあったかもしれない。
 ポルはすでに10月末の時点で、2015年までの契約を交わしている。エマは2年契約だから、2013年と2014年をシェルコとともに過ごすことになる。
 シェルコにとっては、2013年シーズンにこの二人を迎えることで、まず世界選手権ジュニアクラスのタイトルを獲得が濃厚になる(もちろんとれない可能性だってあるけど)。そして女子部門では、おそらく世界チャンピオン獲得は無理にしても、シェルコ人気の高いイギリスのライダーによって、ランキング2位確保が濃厚になる(これもとれない可能性もある。エマと、この前までシェルコライダーだったレベッカ・クックは、まだ互角だから)。
 こういう場面に、社長たるマーク・テシエさんが登場しないのはちょっと不思議な気もするけど、ともあれトライアル部門でのシェルコの世界戦略は、着々と進んでいる。