雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

カタクリの咲く春

1504早春のカタクリ

 カタクリが咲いていると教えてもらったので、見に行ってきた。探さなければ見つけられないような、遠慮がちな群生地だった。どこに咲いているのかは教えない。花の命は短いのだから、みんなでそっと見守りたい。

1504早春のカタクリ

 花の命も短いけれど、きのうはとても悲しいニュースが届いて、ぼくたちは沈み切った。まだぼくたち自身、その件についてはちゃんと理解をしていなくて、もう少したってから、あらためて悲しみを共有することになると思う。少なくともきのうについては、戸惑いや悲しみを共有できる近所の仲間がいて、生きている者にとってはそれだけが救いだった。悲しみの酒の席から家に帰ってきたら、午前様だった。タクシーも深夜バスもないけれど、歩いて帰れるところで飲めるのは、これも生きているからこその特権だ。
 そんなわけで今日のところは、かわいいカタクリが、ずいぶんと悲しい輝きを持って見えたものなのだった。

1504早春のカタクリ

 写真は、なんだかすごいぼけ方をしているのが旭光学のスーパータクマー50mmF1.4を開放で撮っている。もう1枚の、すこしまともなのは、フォクトレンダーのスーパーダイナレックス135mmF4という、たぶん、ぼくと同じくらいの年代のレンズ。最短撮影距離が4mというすごいスペックなのを、中国製のあやしいマウントアダプターを使って1mくらいまで近寄れるようにした。けっこう破綻なく写るのがすごい。スーパータクマーの方は、開放だとどこからどう見ても破綻しているけれど、ここんところ、ぼくはこの写り方が気に入ってしまっている。ちょっと絞ればずいぶんまともに写るようになるんですけどね。
 ただしこのレンズ、自分で分解掃除したので、そのせいでセンターが出ていなくてへんな収差が出たり、レンズがきれいに掃除できていなくてフレアが出ている可能性があるので、破綻しているのが旭光学のせいなのかぼくのせいなのかはわからない。