雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

ルート開拓中(失敗編)

高田島ルートの開拓

 今度、9月22日にうちの近所でツーリングトライアル準備編をやります。そんでもって鋭意準備中、のはずなんですが、こりゃまたなかなか簡単じゃないのです、というご報告。世の中、なんでも簡単なことなんかないもんですけども。
 ということで、ちゃんと準備してツーリングトライアルを開催しようと思った時期もあったのですが、やっぱり今回は当初の予定通り、開拓ツートラとして、みなさんにも肉体労働してもらうことになりそうであります。

高田島ルートの開拓

 とある開拓の日。ルートが何本も交錯しているYさんちから、山を越えて表通り方向に抜けられるというので、いってみました。最初、あたりをつけて歩き出してみたら、山の中をぐるっと回って元に戻ってきてしまったので、降参してYさんちに顔をだし、道を聞いてからやり直し。ルートの入口は、Yさんちの裏手のこんな畑道でした。つまりこのルートは、Yさんちの庭を通してもらわなければ入れません。

高田島ルートの開拓

 ほんとは、Yさんに道案内してもらえばいいんだけど、みんなお忙しいし、こんな酔狂なことを好んでやる人間はふつういやしないんで、話を聞くだけ聞いて、あとは突進していくしかない。「3時間たって帰ってこなかったら、捜索に来てくださいね」「そんな山の中、いやなこった」という会話で見送ってもらって入っていくと、まもなくこんな道になり、いや、これはどうひいき目に見ても道には見えないけど、それでもほかの山肌に比べると少しだけ道っぽい。問題なのは、この道が本当にあっているかどうかがわかんない、ということです。

高田島ルートの開拓

 そしてやっぱりまちがっちゃった。もう少し山の上に向かわないといけないのを、ちょっと早く降りちゃった模様。家の屋根が見えて、クルマが走っているのが見えると、どうしてもそっちに向かって足が向いちゃう。ニンゲンって、さびしがり屋です。そして、道の手前に川にぶつかりました。
 ここらへんの川は、たいした深さはないから渡れないことはないんだけど、どっちかに歩けば橋がある。それでとぼとぼ歩くも、川沿いに歩ける余地はなく、結局川を渡って人間界に戻らなくちゃいけなくなりました。とほほ。

高田島ルートの開拓

「なんだ、おまえら、どっからきたんだ」と迎えてくれたのはMさん。そろそろ穂がついてきたので、イノシシよけの電柵を回していたところでした。道を探して歩いてたんだけど迷子になってここに出ちゃった、という説明をする。「そうだそうだ、あそこからあそこまでは歩ける道があったんだ、今はボウボウだけど、ニシマキさんらはそんなのがいいんだろうから、おらにはわかんねーよなー」と、ここでもおんなじような道案内をしてもらった。たぶん、60歳70歳のおっちゃんたちが子どものころに通ったルートだから、大人になった今になって案内しろと言われてもわかんないのかもしれないです。何十年前のルートを見つけるのは、ぼくら酔狂な連中の仕事です。
 仕事のじゃまをしてしまってもうしわけないことをしたMさんだけど、その晩、スイカとニンニクを持ってやってきてくれた。話がさかさま、お礼をするのはこっちだけれど、ありがたくいただきました。ぼくの地域は、こんな人が住んでいるところなんです。