雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

Mac miniをばらして早くしました泣

ぼくがお仕事で使っているパソコンはMacintoshです。最近じゃMacintoshとはいわずにMacというのかな? アップルコンピュータのパソコン。それが最近、とみに遅くなって、どうにもがまんができなくなったので、なんとかしてみました。

もっと早くやればよかったですよ。でも、ちょっと冷や汗もかきました。

1712Macミニの中身

なにをやってもぐるぐるぐるぐる。あれ、レインボーカーソルというんだそうですが、ひとつお仕事を頼むごとにぐるぐるしてしまって、その間にはなにも受け付けなくなるから、しょうがなくiPhoneでツイッターとか見て遊んでいると、いつのまにかなにをやっているのか忘れてしまって仕事にならずという日々が何日かつづきました。

これはたまらん。もう新しいのを買おうかなと短気を起こしそうになりました。映像編集をする杉谷なんかはごっついパワーのマシンを使っているけど、ぼくが使っているのはMac miniというおままごとみたいな機械なんで、一番安いのは5万円弱しかしない。いや、5万円高いんだけど、パソコンだと思えば充分安い。

さっそくアップル・ストアをのぞいてみたんだけど、5万円弱のは今使っているやつより遅い廉価版で、7万円のは今のよりちょっとパワフルだけど、それでも125ccが250ccになったようなパワーアップではなくて、125ccが127ccになったくらい(トライアル的当社比。ロードモデルのオートバイでいえば、125ccが135ccになったくらい。トライアルで125ccが135ccになったら、けっこうパワー感はちがってくる)。これだと、とりあえず新しいのを買ってパワーアップという感じにはなりそうにない。

したら、今あるのの不具合をつぶしたりして、本来の性能をきっちり出せるようにしたほうがいいなと思って、いろいろ考えてみた。

ぼくのMac miniのもともとの仕様はハードディスク内蔵なんだけど、これがあんまり早くないもんだから、外付けのSSDドライブを買ってきて、そこにシステムやら何やらをインストールして使ってました。これだと、段違いに早い。で、その段違いに早いやつがぐんぐん遅くなってきちゃったんで、どうしようかというお悩み相談なのでした。

どう考えても、起動ディスクを外付けで使っているというのは早いわけがない。接続はUSBだし、今のUSBよりちょっと遅い仕様のやつだから、ここでスピードを食われているのはまちがいない。内蔵ハードディスク起動より早かったからるんるんしてたんだけど、まずここをなんとかしたい。

調べたら、Mac miniはドライブを二つ装着できるらしくて、今のハードディスクを残したまま、SSDドライブを内蔵させることができるみたいでした。そのキットが、5,000円くらいのと1,000円くらいのがあるときたもんだ。

参考にさせていただいたのは「せきねさん」の記事で、これは微に入り細に入り、とても詳しくて助かりました。せきねさんは5,000円のを買って、さらに1,000円のも買って使っているので、両方の比較ができる。1,000円の方はごくときどき不良品が届いちゃうことがあるみたいだけど、返品すればいいわけなので、1,000円のを注文。中国あたりから出荷されると1ヶ月くらいかかっちゃうのかなと思ったけど、3日くらいで無事到着しました。

せきねさんの記事を読んで予習している間に、どうせふたを開けるならメモリも増設したほうがいいかなと思い立って、こちらも注文しました。今まで、たったの4GBメモリで動いていたというところがご苦労様。今のMac miniはメモリの増設とかドライブの増設とか受け付けない仕様らしいから、こういうことができるやつで幸せでした。メモリは4GBを8GBにとりかえるんで、8GBで8,000円弱。1,000円で、というタイトルにメモリは含まれていないので誇大広告ですが、1万円で、だとあんまりインパクトがないので、スポーツ新聞みたいにちょっとさばを読みました。

1712Mac miniのメモリ

1,000円のドライブの増設キットとメモリは同時に届いたので、ちょうど締め切りが終わった直後、やってみました。この遅いMac事件がなければ、12月号はあと2日早くできてたかもしれないのになぁ、というのはうそです。こういう言い訳はいくらでもあるけど、たいてい結果は変わらない。

まぁ事実としては、くそ遅くて動かなくなっちゃったのは、接続していたtime machineドライブがぶっ壊れて、これにアクセスしようと一生懸命になっていたということらしくて、そのドライブを使わないことにして切り離したら、そこそこにスピードを取り戻したんだけど、その頃にはなんとかしてやろうモードが全開になっていたから止まりません。

電源や配線を引っこ抜いて、移動用のMacbookAirやiPadでせきねさんのサイトを表示しながら、せっせと作業します。最初はばらすだけなんだけど、これがなかなかむずかしい。配線の接続に使っているカプラー部分が、とてもとても貧弱で、これをはずそうとして壊しちゃうケースがとっても多いらしいのだ。1,000円のキットには、それをそうっとはずすプラスティックのバール状のものも入っているので、それを使って慎重にばらしていく。

でもやっちまった。ボロなんてカプラーの一部がはがれちゃった。せきねさんのあんちょこを読むと、それは赤外線関係のなんからしい。赤外線なんか使うことあったのかな? まぁ使えなくなったら使えなくなったでいいやと強気でぶつぶつつぶやきながら、でも内心はそれが原因でマシンが丸ごと動かなかったらどうしようとどきどきしながら作業を進めました。パソコンばらすと、知らない間に静電気かなんか発生させてこわしているということもあるんだから、目に見えて壊しちゃったらダメだよなぁと反省したいところですが、まだまだ作業はこれからです。

ともあれ、せきねさんの仰せの通りに、なんとかかんとかすべてのパーツを切り離して、あとは逆順に組むだけということになった。小さなマシンだけあって、ものすごく窮屈なところにすべてのパーツを押し込んでいるんで、ばらすと壊れたりもするんだろうなぁと納得するも、まだまだ、ちゃんと組めるのかと心配になっちゃったりもする。いまさら心配しても、もうばらしちゃったんだからどうしようもない。

1712Mac miniのばらばら

これは全部ばらしたときの写真ですが、ぼくはこの頃には写真を撮っている精神的余裕がなかったので、物欲が止まらないという方のブログの写真です。お借りしました。すいません、ありがとうございます。

あとは組むだけ、のはずなんだけど、関根さんもご指摘のWi-Fiのアンテナがちゃんとはまらない。いろいろ悩んだんだけど、どうもそもそもドライブが奥まで入りきってなくて、それでねじ穴があわないみたい。もうめんどくさくなって、ドライブはねじ止めしないでそのままふたをしちゃえ、という気になってきた。名人は、オーバーホールすると必ずねじが何本か余るという伝説もあるし、ねじ2本くらいなら充分名人の範囲だろうと無理やり納得です。

それで組んだら、机の隅にファンモーターが余っていて、これはさすがにあったほうがいいと思うので、もっかいばらして装着しました。あぶないあぶない。

壊したカプラーは、石坂浩二ご推薦のハズキルーペに虫眼鏡をダブルパンチで使用するという重装備で作業して、はがれた部分はそのまんまだけど、カプラーの接点をあるべき位置におさめて止めることはできました。ラッキー。

そしてどきどきしながら電源をつないでみると、あぁなんと神は我を見捨てず、一発で起動したのでした。システム診断のアプリを起動して調べてみると、メモリもちゃんと増えているし、赤外線が動いているのかどうかは確認できなかったけど、まぁいろいろふつうに動いているみたいだからまぁいいや。

もうひとつ、せきねさんとかの記事を読むと、TrimってのをオンにしないとSSDは遅いぞということでした。これも今まで知らないまんま使っていた。

結果、メモリを倍にしてSSDを内蔵にしてTrimをオンにするという3つのことを同時にやったので、遅かった犯人の特定にはなにがなんだかわかんなくなっちゃいましたが、結果オーライ。うんと早くなって、快適です。これならばりばり仕事する気にもなれます(ほんとか?)。

せきねさんの記事を読んでいたら、最後の方に「自分がやらかしてしまうタイプの人間だと思ったら、おとなしく専門店に作業を依頼するのも一考」なんて書いてある。わー、これはまさにぼくのことではないか。やらかしてしまったけど、結果オーライだったので、反省もたいしてしないで自然山通信ニシマキは前進を続けるのであった。おー。