魚眼レンズってのがある。ひとつ持ってるんだけど、先日、2本目を手に入れたんで、星空を撮ってみました、というお話。
魚眼レンズは画角が180度あるのを言う。魚の目がそうなっているのかどうか、魚に聞いたことがないからわからない。画角180度ってことは、目の前にあるものがみんな見えるということだ。
ただし写真は長方形に写る。この長方形の対角線が画角180度になる魚眼レンズと、完全に目の前の全部が見えるレンズとがあって、前者を対角線魚眼といい、後者を円周魚眼、なんていう。対角線魚眼は、写真の周囲がびょーんと歪むけど、まずまずふつうの写真に写る。円周魚眼は、丸く写る。
ちょっとおもしろい写り方をするから、円周魚眼がほしいと思ったけれど、だいたい10万円くらいするんで、金欠ゆえに買えない。そしたら、3万円でなんとかなるというおいしい話があったので、飛びついた。
買ったレンズはこんなの。マイクロフォーサーズ用の対角線魚眼レンズ。お値段、ざっと3万円。安くてそこそこ高性能のレンズを作っている韓国のメーカーのやつ。
このマイクロフォーサーズ対角線魚眼をぼくが持ってるソニーαに無理やりつける。検索すると、マイクロフォーサーズレンズをソニーEマウントにくっつけるマウントアダプターってのが売ってる。これが2,000円くらい。
マイクロフォーサーズとソニーαの画面サイズは大きくちがう。ソニーαで撮ると、こんなふうに写る。
本来なら、この画面の中心だけ写しとるはずなんだけど、画角のちがうカメラにくっつけられて、よけいなところまで写ってしまっている。で、教えてもらったのは、レンズの先端のフードの部分を削ると、これが円周魚眼になるというとびきりの話だった。
それで、フードをレンズから外して、削り倒します。外しただけでもいいんだけど、レンズの臓物が見えてしまってかっこ悪いのとゴミとかはいりそうだから、フードを削ってまた元通りに装着するという段取り。
これは仕上げをしているところだけど、最初はリューターを使いました。お隣にリューターを借りにいったら、ちょうどヒマしていたと、やってくれました。おまえがやるとよけいなケガとかして、めんどくさいことになるんじゃねぇー、みたいなことだったのかもしれない。お世話になります。
で、これはフードがはずれている状態で撮ったもの。これが円周魚眼の写り方です。
冒頭の星空は、水瓶座流星群が写るかと思ったけど、そっちは空振りでした、という星空。画面上(だいたい西の方向)に黒い部分が多いけど、こっちは森があって、死角が多くなっている。さそり座とかは木の陰になってしまって、見えていない。
最近は村ががんばってくれちゃって、防犯灯があちこちに立ったので、安心はともかく、星を見るのには厳しい感じになってきました。世の中には光害を防ぐためにいろいろやっているところもあるんだけど、街灯は少ないほうがいい、なんていうと、都会人はめんどくせーことを言うな、なんてなるんですが、まぁおいおい、なんとかなればいいなと思います。
とりあえずこの写真は、防犯灯の光があんまり届かない、だからイノシシもよく出てくる、うちの坂を下りたあたりで撮ってみました。