平成最後のマスターズトライアル。第2戦レポート
悔しさ、嬉しさの深みが違うピュアスポーツとしてのトライアル
2019FTJ全日本マスターズトライアル選手権第2戦中国大会
開催日:4月7日
会場:光信寺の湯ゆっくら特設会場
主催:日本トライアル連盟(FTJ)
主管:マスターズトライアル中国事務局
後援:ストレートオン
協賛:住友ゴム工業株式会社
今、右を向いても左を向いても、何に付け「平成最後の……」ですね。
ということで、平成最後のマスターズトライアルとなる第2戦中国大会が4月7日に開催されました。
当初は広島県福山市の「海に見える杏の里トライアルパーク」が会場となる予定でしたが、後に同じ日に「桜祭り」の開催が重なったため急遽、神石高原町の「光信寺の湯ゆっくらトライアルパーク」に変更されました。ここは昨年の中国大会で初めて使われた会場で、温泉宿泊施設「光信寺の湯ゆっくら」の駐車場をパドックとしてお借りして、その裏山を開拓してセクションを配置します。
温泉&宿泊施設がそのまま会場なので、快適な環境です。この会場はトライアルパークとしての利用もできるようになります。走行料は「ゆっくら」で食事か宿泊か日帰り入浴を利用すること、とリーズナブルです。ただ、現状の走行エリアは林間の斜面がほとんどでロックセクションはありません。今後の開拓に期待です(光信寺の湯ゆっくら:〒720-1411 広島県神石郡神石高原町光信58-1 Tel.0847-85-4000。トライアル使用の問い合わせはケニーズクラブTel.084-927-5050)。
さて、昨年のここでの中国大会は、前日までは良い陽気で桜が咲いていたのですが、夜から雪が降り桜の花に雪が積もるという中での開催で寒かったのです。今年は桜の花はまだちらほらでしたが、まずまずの天候でした。
セクションは、落ち葉の積もった木立の斜面、そこに倒木の段差がちりばめられています。叩き落ちるような危険度は皆無ですが、基本の動きとスロットルワークの正確さが求められます。
セクションは8つ、これを3ラップします(75歳代クラス以上は2ラップ)。選手の皆さんは、一人ずつ1分間隔でスタート台から出発。第1セクションから番号順にトライします。持ち時間は4時間。各選手は持ち時間内に決められたセクションとラップをこなします。
各セクションでの採点はもちろんオブザーバー(審判員)がルールに則って行います。スポーツですから規則を遵守し、選手にできるだけ公平なジャッジがなされます。ですから、“おふざけ”は無しできっちり下見をして精一杯のライディングをします。
その中で狙い通りの会心の走りが出来れば嬉しさもひとしお強く、落ち葉の下の泥にタイヤを取られて思わず失敗もあると真剣なだけに悔しさも強い、ピュアスポーツのスピリットを思いっきり感じられるのが良いところです。
鹿児島から参戦の高崎正隆選手は「マスターズは、同年代の人たちと会えるうれしい場所だし、ライバルとして競い合えるのが楽しいですね。セクションも危ないと思うところは無いように作ってあるので安心して勝負が出来ます(笑)」と約700kmを走ってやってきました。
そして今大会も札幌から西野雅道選手が参戦。日本の最北vs最南対決は、今回は西野選手に軍配が上がりました。これで一勝一敗。次の勝負が楽しみです。
マスターズトライアルの開催情報、リザルトは、日本トライアル連盟のホームページでご覧下さい。
○日本トライアル連盟のホームページ(http://www.ftj.sakuraweb.com)