春になったと思ったら、いきなり夏日です。トライアルGP日本大会はちょっとしか暑くなくて、よかったよかった。

広島モーターサイクルレース全史

「広島モーターサイクルレース全史」という重厚な書籍が発売になった。
A4判206ページ、広島と銘打ってあるが、日本のモータースポーツ史を振り返る点でも興味深い史料が満載されている。

広島モーターサイクルレース全史

三保さんは根っからのオートバイ好きで、歯医者さんを開業したあともレース参戦やフラットダートとラックレース開催などに精力的に活動していた。

ところが2011年に治療法なしの難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を発症。進行する病と戦いながら、広島のモーターサイクルレース史を編纂する日々を送ることになった。

ここにまとめられたのは、レース史に残る活躍をした広島出身の諸先輩たちの生の声をはじめ、三保さん自身のレース史も綴られている。

トライアルについても、広島で初めて開催された全日本選手権のプログラムの表紙が紹介されていたり、草大会を含めて膨大なリザルトが収録されてもいる。

値の張る書籍ではあるが、歴史を振り返るための足がかりとして、また三保さんの情熱が行間からあふれでる読み物として、ぜひ手に取ってみてほしい1冊だ。

歴史書というとかたい調子の論文調のものが多いが、これは三保さんの視点を通じて生き生きと書かれた日本のモータースポーツの歴史を伝える良書である。

一般本屋さんでは売ってないので、主に三保さんに連絡をとって直接送ってもらうことになるが、広島でこの本を置いてくれているお店はお好み焼き屋さんだったりビンテージバイク屋さんだったり個性豊か。一軒一軒おじゃましてお話ししてみたいと思ったりもしてしまう。

ちなみに広島の交通科学館、ヌマジ交通ミュージアムでは、モーターサイクルをテーマにした展示をときどきおこなっていて、自然山通信も写真の提供などを求められたことがある。トライアルを扱ってくれてうれしいなぁと思っていたのだけど、テーマ展の陰には三保さんの存在があったのかもしれないと知って、合点がいった次第です。

三保浩一郎さん「Facebook」http://www.facebook.com/koichiro.miho

三保さんのFacebookアカウントにメッセージを送ると、直接おくっていただける。
手に取って内容を確認されたい方は広島市の以下の店舗で購入可能だ。

■著者/三保浩一郎(みほ・こういちろう)
1967年6月15日東京生まれの広島育ち。広島大学歯学部を卒業後、歯科医院を開業。6歳での衝撃的な出会いから無類のオートバイ好きが高じ、20年間レースに参戦。現在、視線入力パソコンのタイピング速度は日本一、アジアで一番速いともいわれている。モーターサイクルレース史研究家であり、日本ALS協会広島県支部長

■発行日/2015年11月1日
■定価/6,000円(税抜き)
■判型/A4判206ページ
■編集者/『広島モーターサイクルレース全史』製作委員会  
■代表/三保浩一郎
■企画/株式会社AKIRA
■発行者/田河内秀子
■発行所/有限会社文化評論
■印刷・製本/株式会社タニシ企画印刷

[ お問い合わせ ] 株式会社AKIRA
TEL/082-285-5507
FAX/03-3556-8165

・ライダースショップ広島・緑井店/082-870-7112
・ライダースショップ広島・本店/082-291-2761
・西風モータース/082-299-5819
・モミアゲスピードモーターサイクルズ/0829-30-0003
・バイクシティ若木/0120-892-819
・中央ホンダ・広島店/082-282-9111
・中央ホンダ・呉店/0120-819-819
・桜井サイクルセンター/082-855-2333
・RePLAY MOTO SERVICE/0823-31-7747
・ROOSTER/082-245-1045
・bloom hair/082-262-8568
・ユキちゃん/082-262-8568
・フタバ図書(市内アルパークまでの3店舗)
・廣文館
・紀伊国屋
・丸善
・ヌマジ交通ミュージアム(交通科学館)内ミュージアムショップ