雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

GOMBOYとまがいもの

トライアルのコースとセクションを作る作業は、今年はもう打ち止めにした。今朝はちらほら雪も降っていたりして、もう冬支度しないといけない季節になってきたから。

コースやセクションを開拓していく作業は、草刈り機を持って歩いてみたり、チェンソーをかかえていったり、あるいは草刈り機やチェンソーをオートバイで運んでみたり、カマや斧やナタをリュックサックに入れていったり、いろいろ試してみたけど、最近はゴムボーイを1本持っていくだけになった。

ゴムボーイというのは商品名で、兵庫県のユーエム工業って会社の折畳み式のこぎりだ。あてもなく、てきとうなのこぎりを買ってすぐ切れなくなったりしてイライラしていたけど、これは評判がいい。切れるし、長持ちする。ぼくの使い方ときたら、ていねいに木を切るだけじゃなくて刀みたいに振り回して笹藪を切り開いていったりするから、刃もいくつかかけていたりする。それでも切れ味はしっかりしている。

こいつをヘッドライトケースにぽいとはさんで、山へ出かけていく。倒木に行く手を阻まれたり草刈りをしたかったり、作業はあらかたこれで片がつく。ゴムボーイを1本持つだけなら、荷物を持っていくという邪魔っけな感じがしない。どうしても機械に頼りたいときは、場所を特定しておいて荷物を入れやすいところまで軽トラで出かけていくことにしている。

ところでこのゴムボーイ、誰かの落とし物らしいんだけど、いつの日からか、ひとつ増えた。しかしよく見ると、この増えたほうのゴムボーイ、ゴムボーイじゃなくて、ハンドボーイなんて書いてある。どうも、まがいものらしい。どなたか、心当たりの方がいらしたら、申し出ていただければと思いますが、もう自分のものだと思って使わせていただいていた。

でもやっぱり、切れない。おんなじような金属ののこぎりなのに、なんでこんなに切れ味がちがうかなぁ。やっぱりホンモノとまがいものはちがうなぁと両方を見比べてみると、どうも替え刃には互換があるっぽい。ためしに取り換えてみたら、そっくりそのままくっついた。ってんで、早速ゴムボーイの替え刃を買ってみた。使い勝手がよさそうな万能目の在庫がなくて、つい在庫があった荒目を買ってしまってみた。

1512ゴムボーイ

写真、手前の使用感がないのが届いたばっかりの荒目の替刃。下にあるのが、ホンモノのゴムボーイの持ち手にまがいものの刃をつけたもの。よく見てもらうと、HAND BOYと書いてあるのがわかると思う。

調べてみたら、このハンドボーイたるのこぎり、ゴムボーイより500円ほど安い。そんなに安いものではない。でも切れ味の差は歴然。庭師や林業従事者やのこぎりのプロの見解はまたちがうと思うけど、山に入って遊歩道とかトライアルコースを作るための道具としては、もう死ぬまでゴムボーイでいいやと思う今日この頃でございまする。