雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

相模川のお掃除


 5月18日日曜日、相模川の河川敷で、一斉清掃をやります。いつもは自前のゴミ袋を持っていってそのへんのゴミを拾って持ち帰る活動をしていますが、この日は大々的にやります。トライアルの仲間(いつも、とても少なくて、申し分けない思いです)、モトクロスの仲間、釣りの仲間、四駆の仲間、ラジコン飛行機の仲間、いろんな仲間が同じ目的で活動して、四駆の連中は谷底に転がっているでっかいゴミをウインチで引き上げてきたりします。
 集めたゴミは、行政が後日処理してくれるので、思いきり集めてきても大丈夫。
 トライアルマシンでは冷蔵庫とかを運ぶことはできないけど、トライアル仲間にしかできないことがある。どうぞ(今度こそ)たくさんのトライアル仲間に集まってほしい。


 知る人ぞ知る、相模川の河川敷、猿が島一帯。ここはさまざまな事情があって、オートバイでも釣りでも、自由に楽しめる空間になっています。いろんな河川敷が人工的遊園地になっていくなか、こういう環境はなかなか貴重。しかし同時に、野放図に遊び回っているだけでは、そのうち使えなくなってしまう危険性もはらんでいる。永年ここで遊んでいた人たちの中には「過去に何度もそういう話があって、その都度しばらくおとなしくしているとまた走れるようになった」とたかをくくる意見もあったりする。でも、いつまでもそんな甘い話は通じないと思う。
 幸い、もともとは海のゴミを拾い集めている団体が音頭を取って、行政との間を持ってくれた。今回の一斉清掃も、ゴミを拾う慈善運動だから、誰にでも喜ばれると思うとちょっとちがう。ゴミを拾って持って帰るのは大歓迎だけど、それを一ヶ所にまとめて置いていくとなると、新たなる不法投棄だ。本来,行政には、こういうところのゴミを処理する義務はないのだ。
「みんなでゴミを集めておくから、行政の方で処理してくれませんか」
「ようがす。おやんなさい。あとはまかされた」
 という話ができてないと、本人たちがよかれと思っても、ただの犯罪者になってしまう。むずかしい世の中といえばそれまでだけど、なんでも勝手に行動したらうまくないということですね。
 それで今回、きちんと行政との話がついた一斉清掃が行われるわけです。
 河川敷でトライアル遊びをしていると、ふつうは人が入り込まないような奥地にも分け入ることになります。そうすると、そこにもあるある、ゴミの山。自然山通信では、ここで世界一敷き居の低い(でもトライアル心は失いたくない)トライアル大会を開催していますが、そのセクション開拓は、ゴミの山との戦いみたいな感じになってます。新しいセクションを作ろうと思うと、たいてい誰かがゴミを捨てている。
 しかしこういう奥地のゴミは、トライアルをやる人以外はなかなかその存在に気がつかない。一斉清掃のとき、トライアル仲間が集まらないとどうなるかというと、トライアル仲間にしか気がつかないゴミは、いつまでたっても処理されずに、そこにあるということになります。発見した人が片づけろとは言わない。あそこにゴミの山(一斉清掃の当日は、ゴミを発見するとうきうきしてきたりします)があるぞと、本部に報告して、オートバイに乗ってトラックや四駆の舞台を案内していけばいいのです。大きいゴミは、みんなで運ぶ。トライアル仲間は、奥地の状況に詳しいのだから、そういう偵察部隊としての仕事をもっときっちりできるのではと思います。
 チラシにもありますが、一応ボランティア保険に加入します。お手伝いしてくれる人が、どんなケガをしちゃうかわかんないですから。でも、無報酬。得るものは、なにもありません。だから、無理して参加しろとは言えません。ニシマキ自身も、都合のつくときに参加するということで許していただいています。
 でも、トライアルの仲間のこういう活動への参加が、どうもあまりにも少ないのは確か。「手伝いにいったけど、トライアル仲間がいなくてさびしかったし、ほかのみんなにばつが悪かった」という声も届きます。これはなさけないではないか。
 神奈川県方面のみなさん、お願いだ。その日、たまたまなにも用事がなかったときだけでかまわないから、みんな河川敷に集まってください。手伝わないと、走らせてやらないぞと宣告されちゃう前に、ぜひお願いします。