雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

オリンピックとトライアル

1003スポーツ報知

 ちょっと読みにくくて申し訳ないけど、2月28日付のスポーツ報知の記事。浅田真央がキム・ヨナに破れた理由を探っている。
 どれくらい的を射た意見なのかは、スケート界のことを知らないからわかんないけど、まぁ、そうなんだろうなぁという気はします。でもそれ以上に、これ、韓国と日本の話じゃなく、フィギアスケートのことじゃなく、もっと身近な問題なんじゃないかと思ってしまったのでした。


 日本の子どもたちは世界の舞台で活躍する選手に憧れる。韓国の(あるいは外国の)子どもたちはそういう選手を目標にする。これは、トライアルにがんばる日本の若手ライダーを見ていても、なんとなく感じることだ。
 もちろん、世界のトップライダーを目標にし、目標にするだけじゃなくて、必ず越えてやると信じて向かっていった日本人だっていた。そういう気持ちだったから、藤波貴久はチャンピオンになれたわけだ。一時の黒山健一も、自分が世界一だと疑っていなかったはずだし、田中太一にもそういう負けん気があったと思う。そういう気持ちがあったからといって、世界一になれるとは限らないのだが、世界一になろうという強い気持ちなしで世界一になれるような甘い世界でないのは確かだ。
 日本の選手が、国内での成績に満足しているというのも、なんとなく共通している。選手だけでなくチームや関係者も「日本で成績が出せないのに、世界で好成績が出せるわけがないじゃないか」と言ったりする。ある意味、それは真実で、でもある意味、それはまちがいだと思う。
 藤波貴久は全日本チャンピオンをとってから世界に出ていったけど、それは全日本チャンピオンになったときに藤波が15歳で、世界を走ることができなかったからだ。黒山健一は全日本で成績を出す前に世界へ出ていって、世界で培ったテクニックをもって、その後全日本チャンピオンを簡単に獲得している(本人的に簡単だったかどうかはわかんないけど)。
 世界一になりたいなら、どう戦ったらいいか。それはオリンピック競技もトライアルも、変わんないはずだ。