雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

かわうちトライアル無事!

1009パドックの広場

 みんなのおかげだなぁ、みなさんに支えられているなぁーと、つくづく思います。なにをと言われると、それはそれはいろいろあるんだけど、まず参加者のみんなの行いだなぁと思うのは、お天気だ。土曜日、最後の支度をしているときは、けっこうな雨が降っていた。みんなが集まり始めたら、急にお天気が回復して、日曜日は絶好のトライアル日和。日曜日にみんなが帰って、最後の後かたづけをしている時には、また雨が降りはじめた。奇跡のお天気でした。
 お伝えしなきゃいけないのはお天気の話ばかりじゃないのだけれど、そんなわけで、2回めのかわうちトライアルは無事開催されたのでした。

1009山頂の熊崎さん

 去年は、8月の末に開催しました。いろんなひとに言われたのは、イーハトーブの1週間前はきついよー、ということでした。それで今年は9月の末。9月は9月で全日本とかデ・ナシオンとかあって、そうそうスムーズな日程じゃないんだけど、これはいつ開催してもいっしょですね。
 今年の夏は猛暑でした。夏涼しいのがほとんど唯一の自慢の当地も、この夏はそうとうに暑かった。ところが9月も中旬をすぎると、やっぱり急に涼しくなりました。前の晩は、車中泊された方も多かったけれど、寒かったんじゃないかしらん。寒いよ、寒いよと脅かしてあったんだけど、こんなに寒いと思わなかったというのが、おおかたの感想です。でもまぁ、1月2月じゃあるまいし、寒くて死んじゃうほどはありません。
 今回ご参加いただいたのは70名のみなさん。前回48名で、その半分くらいがまた参加してくれて、50名ほどが新たに参加してくれたかなという勘定。もっと、たくさんのひとに来てもらいたい一方で、直前にポーランドなんか行ってしまったので、一抹の不安があって、大風呂敷広げた宣伝ができないという、小心者の主催者です。結局、みんなに手伝ってもらって、とてもいい大会ができたのだけれど、大会の参加者を(ちょうどよく)募集するってむずかしい。自然山通信に案内を送ってきてくれる主催者のみなさんも、もっと大々的に宣伝すればいいのにと思うんだけど、自分ちのことになると、それができないんですね。
 結果オーライ、村のみんなには70人も集まってもらってすごいねと言ってもらってますが、ぼちぼちと成長していきたいとおもいます。場所はとってもいいもんでね。
 あぶくま山系は、山としては年寄りです。切り立った絶壁とかがあんまりなくて、なだらか。トライアルバイクでなら、ほとんどあらゆるところを走り抜けることができます。

1009沢を上がる

 ここで世界選手権を開催しようと思うと、あまりに地形が平坦なんで設定に苦労することになりそうだけど、やりたいのは世界選手権じゃない。そういう点では、今のところ、これ以上の舞台はなかなかないであろうという地形に恵まれています。
 やりたいこととというのは、実はいろいろ悩みながら進めていたんだけど、ここへきて、ようやく自信が持てるようになった。まず、誰でも走れるコースとセクションであるということ。つっこみはいくらでもできるから、生まれたばかりの赤ん坊でも走れるのか、という話になっちゃうと困るんだけど、オートバイに乗れる人がトライアルバイクに乗って、走り続ける気持ちがあればあぶなくなく帰ってこれる、という設定を目指してます。10回転ぶか、100回転ぶかは、お好み次第です。
 こういう設定をすると、レベルの幅は初級者に照準を合わせることになります。なのでうまい人にはものたりないかなという心配があったんだけど、ずっと泊まり込みでセクション設営をやってくれた下園さんの絶妙のカードさばきで、上手な人にもけっこう手応えのあるセクションができあがったと思います。おひとり、オールクリーンはいたけれど、これはしょうがない。できたら勝負は決したいけど、勝負を決めるのが第一の目的ではないと思ってます。オブザーバーいない大会である以上(もちろん公正なスコアを期待するけれど)勝負にはこだわれるはずですから。

1009TL125

 今回、下は11歳、最年長は73歳のみんなに集まってもらいました。計算したら、平均年齢はどっちのクラスもおおむね50歳。73歳も11歳もスペシャルだけど、トライアル愛好者の中枢は50歳なんですね。ぼくも(53歳)ようやく若手を脱出できたということになる。少子高齢化の時代だし、これはこれで、悪くないことかもしれません。おとなのみんなが、ゆっくりスポーツを楽しむという風景は、トライアルを知らないみんなにも、きっとその楽しさを理解してもらえるはずだから。
 11歳の佐藤凛香ちゃん、たまたま見ていたセクションで3点になっていたから、ふむふむと思って早めに本部に帰ってきたら、1ラップ目が終わってうれしそうにやってきて「4点!」と報告していってくれました。たまたま、失敗したところを見てしまったようだ。2ラップ目、5点が二つあってちょっと不本意だったかもしれないけど、まだ人生は長いから、うらやましいですねー。勝負を挑むなら、今のうちです。
 凛香ちゃんのサポートには、おじいちゃんがついてくれました。去年はおじいちゃんだけ参加してくれた。73歳。おじいちゃんには、おわびをしなきゃいけない。どうもサポートだと思うと、あんまりいたわりの気持ちが生まれない。苦しいのはライダーで、それを助けているのがサポートという意識があるからだろうけど、実は11歳のライダーに73歳のサポートというのは、どう考えてもサポートの方がたいへんそうです。もっといたわってあげなきゃいけなかったなぁと反省してます。

1009りんかちゃん

 そんなこんなで、リザルトは
●自然山通信リザルトページ・2010年かわうちトライアル
 こちらにまとめました。年齢(妙齢のご婦人の年齢はのぞく)・ご住所・マシン、それに各セクションごとの平均減点とか平均年齢も計算してあります。
 どうも、自分が主催したイベントって、書きにくいぞ。いいイベントだった、よかったよかったと大騒ぎするのも恥ずかしいし、でも手伝ってくれたみんなのことも伝えたいし、走ってくれたみなさんの笑顔もお伝えしたい。今回はちょっと舌足らずだから、次の機会は、ぜひ参加しに来てくださいね。参加受理書には村のおいしいどころ案内もしてあるから、買い物とかそばとかイワナを食べるとか、そういうお楽しみも、ぜひどうぞ。
 そうそう、今回の参加賞は、地元の特産物をいろいろ選んでみました。で、村のおしゃれなカフェ、ダノニーさんには、特製のバジルソースを作ってもらっちゃった。川内トライアル参戦記念ボトル入り。ありがとうございました。こうやって、ちょっとずつだけど、トライアルライダー歓迎の村を作っていきたいと思ってます。