雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

夏の星座

1106さそり座

南の空のさそり座(画面左のほうの、S字を描いた星座)

 西日本のほうでは大雨が降っているらしいけど、雨上がりで日が暮れて、空気が澄んできれいな夜空が現れた。そういえば、しばらく星空なんて見てもいないので、ちょっと見にいってみる。ほんとは冬の星空が好きなんだけど、氷点下で星を見るのは、なかなか勇気がいる。この時期の星空観察は、気持ちがいい。


 空気が澄んでいるとか汚れているといえば、最近はすっかり放射線汚染のことになっちゃった。あれは無味無臭で目にも見えないということだから、星空にはなんの影響もなかった。
 南の空には、さそり座がいい感じでのぼっている。あっち側には少し雲がある。光ってるのは原発じゃないからね。方向がぜんぜんちがう。
 地球では放射能がどうの、総理大臣の人気がどうのとかしましいが、さそり座の主星のアンタレスは地球から550光年の距離にある。意外と近いけど(赤い星だし、遠くなったら暗くて見えなくなっちゃうんだろうなぁ)それでも今地球に届いた光がこの星を出たのは550年前ってことになる。地震も原発事故も第二次世界大戦も産業革命も、なんにもなかった頃の光なんだと思うと、ずいぶん気持ちがおおらかになれる。おおらかになっている場合じゃないんだけどね。

1106夏の大三角

真ん中が天の川。上のほうに琴座(織り姫さま)、天の川の真ん中にはくちょう座、右下のほうにわし座(ひこ星さま)

 真上には、織り姫さま。そういえば、そろそろ七夕だ。宇宙にはもともと宇宙線という名の放射線がいっぱいだから、織り姫さまもひこ星さまも、きっとやまほど被曝しているにちがいないんだけど、今も昔も、変わらずに輝いている。