雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

福島市へ行く

我が高田島をロックダウンしろ、というひそかな声が出ている。そんな渦中に、ちょっと福島市へ行ってきたという他愛もないご報告です。

用事は福島市の外れのおうちへ出かけて書類の確認をしてもらうというアナログなことだったので(こういう作業は文書データを電送することで簡略化すれば、交通費もかからないしウィルスの行き来もないけど、なんとなく潤いもなくなる)、そのあとごはんを食べることにした。

人がたくさんいるようなところはちょっと立ち寄りたくないので、なるべく人が少なそうなところ。そういうお店を、ネットで探すのはむずかしい。ちっちゃな洋食屋さんの気分だったので、福島市役所のそばのこんなところへでかけてみました。

2003むらまつ

お店に入ったらすぐに午後の朝ドラが始まったから、入ったのは12時40分くらい。お客さんは誰もいなかった。市役所の職員が食事に行ったり帰ったりするのは見かけたから、もうお昼の佳境は過ぎていたということなんだろうけど、あとでぐるナビとか見ると席が少なくてすぐ満員になると書いてあったから、こういうご時世だからかもしれない。

2003むらまつのランチ

ランチ1,200円で、スープにたっぷりのサラダ、食後には豪華なデザートとコーヒーとで、なかなかご満足でした。

食事のボリュームはちょうどよかったけど、なんせデザートのスポンジケーキが豪華すぎておなかがいっぱいだったので、お店の駐車場にクルマを止めさせてもらったまま、しばしお散歩することにした。お店を出たら、目と鼻の先が競馬場だった。競馬をやっている時には、さぞかしお店も満員になるでしょう。そういうことだったのか。

2003福島の桜

歩き始めたのは、競馬場沿いの桜が美しい感じだったから。福島県中通(新幹線とか東北道とかの周囲)では、福島市の桜が真っ先に咲くんだそうだ。福島市は福島県の中では北のほうにあるのだけど、盆地だから温かい。桜前線は、福島市から二本松、郡山、須賀川、白河と南下していくんだそうな。この日あたりの福島市は、ちょうど満開でした。

福島市の桜といえば、花見山公園が有名だけど、今年は花見山の花見は、大幅に制限されている。道中、はるか向こうに花見山の姿は確認したけど、遠目で見る花見山もいいもんだった。空の下で花を見るアクティビティが感染拡大につながるとは思えないけど、いわゆる花見行動は感染リスクが高い、というのももっともな気がする。とすると、犯人は桜じゃなくて、酒なのかな?

2003児童公園

桜を見上げながら街中を一回りしたら、こんな公園がありましたよ。これ、どういうことなんだろう? 町の真ん中に、乗って遊べる遊園地がある。すごい。

2003児童公園の新幹線

コーヒーカップとか、上空をぐるりと回ってくるヘリコプターもどきとか、楽しそう。1回100円で乗れる。子連れのご家族が2組くらい遊んでた。競馬場とセットで遊びに来たら効率的だけど、競馬をやっている時には、ここも混むんだろうかしら?

2003児童公園のC57全景

この児童公園には、C57も保存されていた。C5746。運転席に自由に入れる仕様だし屋根もないので、そんなにていねいな保存状態ではないけれど(シリンダー下部は錆で穴が開いていた)、部品がはでに盗まれたりはしていなくて、わりといい感じ。調べてみたら、2016年にフランスの企業が出資してこの児童公園が丸ごとリニューアルした際に、蒸気機関車の方も整備が進められたんだという。

この機関車は、富山や愛知県方面で活躍して、最後は福知山線を走っていたみたいなので、福島とはそもそも縁もゆかりもないみたいだ。このまんま、末長く保存されているといいなぁ。

2003児童公園のC57

この機関車の横の建物は、元児童センターだったのだけど、老朽化で使われなくなって、今は福島市の放射線モニタリングセンターとなっている。蒸気機関車側の壁は、フランスのアーティストによって壁画が描かれていて、ちょっと不思議な雰囲気を演出している感じ。

競馬場と児童公園と蒸気機関車。この意外な組み合わせが不思議な空間だった。

2003児童公園のC57と壁

ぼくらの環境は、人と人とが密集する恐れが少ない。都会でたいへんな思いをされている皆さんには申し訳ないけど、騒ぎが落ち着いたら、一度競馬場にでも遊びに来てみようかな。