雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

SOBに黒山一家が登場

2403SOBの一部

SOBという、知る人ぞ知る、唯一無二の雑誌がある。自然山通信もたいがいそういう側面を持っていると思っていたけど、SOBに比べると当たり前で没個性で体制に流されていて、根性がないと思い知らされる。SOB、すごい。

SOBを作っているのは、中尾省吾という、自然山通信の二人とほぼ同年代のおっさんである。中尾省吾は本名だけど、もっぱらてっぺー。と呼ばれている。てっぺーの次に句読点がつくのは、これが正式なんだと思ってたけど、今検索したら、句読点がついてるのはぜんぜんヒットしない。モーニング娘。をマネしてみただけなのかな? まぁいいや。以下、めんどくさいから句読点略でいきます。

てっぺーはぼくらと同年代のおっさんだけど、ただしこの世界にもぐりこんできた歴史は自然山の二人よりはるかに(といっても5年か、せいぜい10年はちがわないはず)長い。中学生の坊主だったてっぺーは、足もないのに富士スピードウェイに通い、そのうちラジオ番組の「ザ・モーター」「モーターウィークリー」のスタッフとしてレースにかかわるようになって、雑誌「ミスターバイク」の編集スタッフとなって、4輪・2輪、ロードにモトクロスと、ジャンルの垣根を越えて活動する。

てっぺーはアメリカが好きで、長いことアメリカに暮らしていた。ダートトラックが大好きだったてっぺーだけど、ケニー・ロバーツやその家族や仲間たちともすっかり仲よくなって、阿部典史(ノリック)がダートとラック修業に渡米した時には、案内人というか同居人というか、ほとんど一心同体となってすごしている。

日本では、レースやイベントのMCをやったりもしていたのだけど、最近はタクシーの運転手さんをやりながら、単価200円という自然山通信も逆立ち降参の大バーゲンマガジンを発行している。鈴木忠男さんとか星野一義さんとか、少年時代のてっぺーのあこがれの存在に話を聞いて、その大特集をするというのが毎号の(だいたいの)フォーマットだ。

そのてっぺーが、黒山一郎さんに話を聞きたいという。てっぺーのことも一郎さんのこともよく知っている自然山通信としては、それはおもしろいと手放しで応援するつもりだったのだけど、てっぺー本人はなんかびびってしまって、なかなか話を聞きにいけずにいる。そんな引っ込み思案のやつじゃないんだけど、不思議だなぁと思いつつ、ようやくてっぺーがやってきたのが、去年のシティトライアルジャパン大会だった。

大会前日の土曜日の夕方、次の日に選手だったり当日にデモをおこなうライダーだったり忙しい黒山家の面々を連れてきて集めて、みんなの写真を撮って、それがSOBの表紙になっている。ふつうこういう場合は、たくさん撮った写真を厳選して1枚選ぶものだけど、微妙に表情がちがう2枚を並べてしまったのがすごい。いろんな表情が見えてお得だなぁ、ぼくらもこういうふうなことすればよかったなぁと、ちょっとくやしい。

2024SOB、洗車機で洗われるブラック段

ぱらぱらとめぐったら、黒山さんが洗車機で子どもを洗っている写真が掲載されている。すっぱだかで逃げ回っているのは、藤波貴久だ。小川友幸、黒山健一、田中太一。その後、この4人は日本代表としてトライアル・デ・ナシオンに出場することになるのだが、それはこの10年以上後のことだ。

というわけで、自然山通信でも販売しようかと思ったけど、送料が高くついちゃうし、もし本1冊ほしい方は、むう企画までお申し込みください。でも、この際だから自然山通信では太っ腹の対応を考えてみました。現在、自然山通信では2024年カレンダーのプレゼントキャンペーンをしていますが、このキャンペーンに、SOB黒山特集もくっつけてさしあげます(おまけのカレンダーのおまけなので、冊子など、おまけにできないものもあります。ごめんなさい。主にDVDなどのご注文におつけしています)。

どうぞ自然山通信のDVDをお買い求めいただいて、SOBを読んでください。最近、新DVDの製作ペースがにぶっているので、もはや全部持ってるぞという人が万が一いらっしゃったら、どうぞ初心者向けのやつをもう1本買って、ご近所の初心者の方にプレゼントしてあげてください。

2403SOBの黒山さん

ということで、SOBの「くろやまのヒトばかり」特集、どうぞよろしくです。自然山通信DVDのご注文は、こちらからどうぞ。
https://shizenyama.shop-pro.jp

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