雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

ポルトガル絵日記

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ポルトガルのデ・ナシオンをことを書かなきゃいけないんだけど、うかうか書いてると自然山通信に書くことがなくなりそうだから出し惜しみして、写真でも並べてみることにしました。
といっても、今回は大会中はカメラを持っていなかったので、写真はただの旅日記です。
まずは、リスボンの市電。街の中に登山電車が走っているところが、すごい。町の風情はパリによく似ているんだけど、さすがにパリにはこんなものは走っていない。
犬のウンコがよく落ちているのもパリ譲りだけど、本家のほうは犬のマナーがよくなったのか(本当は、お掃除システムが完備してきた)えんがちょ踏んじゃった事件はだいぶ回避されてきたけど、こちらは日常茶飯事。ポルトガル語ではこれを、日常糞踏事という。

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お次は三輪車。中身はふつうのスクーターの模様だけど、ここからばひばひっとバックしていったから、ちゃんとバックギヤが装着されている模様。
イタリアでは、ピアジョのこういう乗り物をよく見たけど(といっても、15年くらい前のミラノでの話。最近は田舎町にしかいかないので自動車自体をあんまり見なかったりする)ピアジョのは一応ちゃんとした自動車だったけど、これは改造車なんだか既製品なんだかよくわからない。
でも、日本でもこういうのが、一部で走り始めていますね。昔なつかしと思っていたら、意外に新しい乗り物だったりして。
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こちら、大西洋をながめにきた近所のおじいさん。これはデ・ナシオンが終わって、大西洋岸をぷらぷらドライブしているときのひとコマ。
おじいさん、なんだかんだと話してくれたけど、さっぱりわからず。次に止まったところで、このあたり一帯に広大な遊歩道があるという看板があって、このおじいさんが「若者よ、このへんは時間をかけて散歩すると楽しいでごわす。歩くよろしよ」と言っていたのだと判明した。
軟弱なポンニチは、カモメをからかって退散した。
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ナザレの街その1。ホテルの外階段から。
最近、日本でもこの手の色合いの建売住宅が多いけれども、本場ではどこもかしこもこんな色の屋根ばっかりだ。ポルトガル(スペインもか?)の瓦屋さんは、赤いのしか作れないのかもしれない。
道も家も、みんな石でできているけど、日本とちがって地震がないからいいよなぁと思ったら、大昔だけど、ここでも大地震があったんだって。今地震がきたら、この街は全滅でしょうね。そういうあやうさが、魅力になって現われていたりして。
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ガイドブックにも出てくるこの街の目抜き通り。といってもこんなもんで、ゼロヨンはできない。せいぜい小学校高学年の徒競走まで。
この街は、なにがいいのか、ただの漁師町のくせに観光客がぞろぞろやってきて、特になにをするでもなく、大西洋につかったり砂浜を歩いたりして帰っていく。ぼくも、右にならえしました。
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漁師町だという証拠に、開きをほしている光景をば。このおばあさんは、開きがねこに取られないかどうか見張っているのかと思ったら、ただの物乞いだったようだ。
街は、日本の漁師町と同じようなお魚の匂いがする。地中海の魚と大西洋の魚と、太平洋、日本海の魚は、海ですれちがったら「あいつはこのへんのものじゃないぞ」ってわかるのかなぁ。
そういえば、この街にはすし屋はありませんでした。
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ちょっとひつこいけれど、また夕陽の写真だ。夕陽が好きなんじゃなくて、目的地にたどりついた頃には、いつも夕方になっているという計画性のなさが、こういう写真を撮る結果になっている。
これはロカ岬といって、ヨーロッパ大陸の最西端の岬。岬は断崖絶壁で、高所恐怖症のぼくは、下がのぞけなかった。
帰りの飛行機の中で、ちょっとだまされたような気がしたのは、アイルランドはこの岬よりももっと西に位置していたことだ。ヨーロッパ最西端ではなくて、ヨーロッパ大陸最西端ということなんでしょう。なんだか「世界最軽量(当社比)」みたい。
でも、この岬の荒涼とした感じは、ちょっとよかった。
というわけで、ニシマキのポルトガル観光日記はおしまい。この観光旅行は、チケットの手配が遅かったんで、帰りの飛行機の接続が悪くて、3日ばかり遊ぶはめになって実現したのでした。おもしろかったけど、予定は早めに立ててチケットの手配をしましょう。