雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

新潟の水害

村松が楽しいのとタイガーカブがくやしいのと、自分の話ばっかりしたので、ちょっとふれておかなければいけないと思った。村松は、高速道路を三条でおりる。三条といえば、堤防が決壊してたいへんなことになっている、まさにその現場。ほんとにこんなところで大会ができるのかなぁとか、ほんとにここを通っていっていいのかなぁという心配はありました。
でもまず、大会ができるかどうかという点では、ぼくらの心配はしょせん外野の心配であって、村松の人は自分たちの土地を、ぼくらよりは知っている。村松は、三条の先にあるけど、ぜんぜん条件がちがうから、水害被害もなかった(一部通行止になっていて、おいしいセクションにいけなかったということはあったらしいけど)。
走ってみるとわかるけど、村松は、自然と人間が、じょうずに暮らしているという気がした。水の流れも、ごく自然に。村松はたまたま自然の地形がよかったということもあるだろうけど、水害が起こるような加工をしていなかったということもあるんじゃないかと、村松を走りながら勝ってながら考えたのでした。
村松へ行く道中、ラジオでは「ボランティアを募集中、ボランティアの問いあわせは……」と呼びかけていた。大会翌日の月曜日、これに参加していったらどうかなと、ちらっと思った。
でもこういうのってはなかなかむずかしい。以前、神戸の震災のときに手伝いにいったときには、あっちの窓口、こっちの窓口をまわされたあげく、ほんとにこんな仕事が役に立つのかなぁ、という仕事をさせていただいた。その後まったく別の活動拠点で、数日被災者に荷物を届けるという仕事をした。これもはとっても有意義だった。行政の力ではなくて、行動力、判断力のある人のもとで、ある程度自己の采配によって行動した方が、意義のある活動ができるというのがこのときの教訓。神戸の時からみんな進歩しているはずだから、行政のボランティアの操縦のしかたも、きっと進歩はしているとは思うけど、もう一度ためしてみるのは、ずいぶん勇気がいります。
帰り道、三条インターには「災害救助中だから、市内へのマイカーの乗り入れはやめてね」という表示が出ていた。ひとりでふらふらと手伝いにいっても、なんの役にもたたない。
つまり、ぼくにはこういうときに頼りにできる組織がないということだ。これまたくやしいけど、三条を横目に、そのまま帰ってくることになった。現実的には、そろそろ締め切りなので、帰らないとたいへん、というのもあったのだけど……。