雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

中越地震その後

新潟の菊池さんが被災地へ行ってきたので電話してみたら、日帰りで往復していて、帰ってきたらすぐに寝てしまったと奥さんが電話に出られた。その後は電話していないけど、菊池さんの電話はあっちこっちで公開されているので、応対にお忙しいことだろう。
1泊2日でバイク持参で被災地に水を運んだトレックフィールドのとれっくとーちゃんと電話。いろんな話をしたのだけど、ぼくなりにそしゃくして書かせてもらっちゃう。
人手はいくらでも必要である。「おれたちになにができるのか」と考えているよりは、まず動き出すことが大事。
オートバイは役には立つが、絶対的な威力を発揮しない。特にトライアルバイクは航続距離と積載能力で、威力を発揮できるフィールドは少ない。
ライディングスキルはあったほうがいいが、ものすごくテクニックがあっても、そういうテクニックをもって走れる場所は、二次災害の恐れが強いところだから、あぶなくて走れない。
燃料その他の必需品は、被災地から5km、10km走ると手に入ることが多い。ただ、その5km、10kmが寸断されている。
ふつうのトライアルテクニックを持った人が、セローなりスーパーカブなりで荷物満載で走り回るのがいいようにも思えるが、どんな組み合わせでもいかなければなにもできない。
現地に宿泊することはむずかしい。もうかなり寒いので、ふつうのボランティア希望の人を誘っては連れていけない。今とーちゃんは、本部隊を派遣するための宿泊地の手配をしている。宿が特別価格で部屋を提供してくれたり、三条の水害救援のときに知り合ったボランティアネットワークと情報交換し、体育館などの提供を模索中という。
結局必要なのは、現地でのマンパワーである。そこにあるものを利用して、自分の能力をどう使って、どれだけ効果的な活動をするかは、マニュアルもないし、そこにいる人それぞれの臨機応変な判断と技術が必要になる。国や自治体の行政もボランティアの指揮を執っているが、彼らにはボランティアを統制するだけの能力はなく、今、効率的に指揮を執っているのは、各地の災害に出かけていったボランティアの常連たち。やはりボランティアも経験が重要なのだ。
トライアルバイクを持っているから、トライアルができるからという理由で役に立つことは、おそらくほとんどないでしょう。しかし、力のある人がみんなの中で荷物運びに威力を発揮しるように、ライディングスキルを持っていれば役に立つことはあると思う。しかしハンドルセッティングが合っていないと走れないとか、置き石がないと登れないとか、そういうことを言っている場合でないのは明らか。大荷物を背負って、パンクしているバイクでもとにかく目的地に到着しなければいけないという点では、マインダーをやっている人たちなんか、もっとも適しているかもしれない。
とれっくとーちゃんは、バイクは持っていったものの、結局現地にあった四駆の軽トラックを借用して、物資の輸送に従事したそうです。こういうところの機転と交渉力がトライアルテクニックにまして要求されるところだと思う。
でも、軽トラが入れなくなったところから人海戦術で荷物を運んでいる途中に震度6の余震に出会い、かなりおっかなかったことも事実だったとのこと。
なにはともあれ、こんなことを書いたり、あれやこやれと考えたりすることも意味があるのかもしれないけど、被災地の人がのぞんでいるのは、とにかく近くに来てくれて、助けてくれること。現地へ行って、被災地の人に迷惑をかけない地震のある人は、どんどん現地へ出向くべきだと思います。
この手の情報については新潟復興ボランティアを支援するBLOGが詳しい。ほかに役に立つもの立たないもの、中傷やっかみも含めて世間の本音が少し見えるのがやっぱりこういうとこ。2ちゃんねるの「ボランティアにいこうぜ」。ご参考までに。