雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

1月号の表紙

自然山通信を作り始めて、とんと年賀状をさぼっております。年賀状いただいたみなさん、どうもありがとうございました。
 さて、いただいた年賀状の中に、1月号の表紙をほめていただいたものがありました。これまた、どうもありがとうございます。ほめていただいたついでに、あの写真の場所はどこだろう、写ってるのは誰だろうという質問もありました。お答えしましょう。


 撮ったのは、スペインのコルドバ。トライアル・デ・ナシオンの会場です。見渡す限り、オートバイの姿はみえないし、とてもデ・ナシオンが開催されているようには見えないけれど、カメラを構えているぼくのすぐ後ろでは、熱戦が繰り広げられています。
 止まっているオートバイは、まだこの時点では珍しいモンテッサ4RTです。
 岩の上にたたずんでいるのは、モンテッサ・ホンダの社長さんの迎(むかい)さん。かたわらにおいてあるヘルメットはフジガスレプリカに見えますが、ちょっとちがいます。レプリカじゃなくて、確か本物。スイス大会の土曜日にフジガスがかぶったそのものだったと思います。
 この日は日曜日で、デ・ナシオンも最終日。金曜日にレディース・ワールドカップ、土曜日にデ・ナシオン女性部門と3日も続けてトライアルというのは、見物するほうもとことん疲れる。迎さんも歩いて観戦していたんだけど、マネージャーのシレラさんが「社長がくたびれた顔をして歩いていてはいけません」とばかり、ニューマシンを1台用意してくれたのでした。
 日曜日の迎さんは、オートバイにまたがったまま観戦する姿が多く見受けられましたが、どうしてかなと思ったら、シレラさんから「くれぐれも盗まれるなよ」と念を押されて、盗まれないようにオートバイから離れられないということになったようです。
 この写真を撮ったときには、実は迎さんには悲しいことが起こって、それで少々沈んだ気持ちでセクションを眺めているという光景です。なにが悲しかったのかは、企業秘密です。でも、表紙的には、2005年のトライアルシーンを眺めているというコンセプトになっています。
 今年も、どうぞよろしくお願いします。