雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

ベルドン・車検

金曜日、本日は車検。といっても、ぼくらはまずマシンを受け取るところからお仕事が始まる。今回は、ガスガスからマシンをお借りした。スペインのガスガス本社と連絡をとって、6人分のマシンを貸してちょうだいなとお願いするところから、ニシマキのベルドン計画は始まった。

ベルドン5日間の車検風景"

スタートを翌日に控えて、朝の車検場近辺は、いまだひっそりしていた。インドアの会場セットも、ようやく始まったところ。日本だったら、前々から準備に準備を重ねてということになるが、こちらはぎりぎりになって突然準備が始まって、とどこおりなく行事が進行する。

木曜日に、ためしに車検場(と、夜のインドアトライアルショーがある)に行ってみたけど、インドア用の資材を運び込んでいるだけで、トライアルが始まる気配はほとんどなかった。金曜日の朝ものんびりしていた。ヨーロッパ時間は、始まる直前までぜんぜん気配がなくて、始まるとなると突然始まるところが、すごい。

この朝マリオに電話してみたら「今家を出たから、5時間か6時間かかるかなぁ」という。遠路はるばるご苦労様ですと思ったけど、ぼくらははるか彼方から来ているのだから、イタリアからフランスに数時間でこれるのだったら、遠くない。

のんびり昼飯を食べてから会場へ向かうと、スペインからぼくらのガスガスが届いていた。カモッジが乗るTXT300の07モデルといっしょに届いた。280が2台、250が4台だ。みんな250がご希望なので、280は並木さんとぼくが担当することになった。

「慣らしはしてある」というけど、マシンによってはすでにどこかの大会を走った形跡もある。「新車じゃないのか」と思う一方、実積のあるマシンだから安心という考え方もあり。

茅沼さん兄弟と七海さんはクラッチにワッシャをいれてタッチを軽くする改造。そんなこんなもあっという間に作業は終わってしまって、だらだらと受け付けをまつことになる。なかなか始まらないんだなぁ。結局始まったのは午後6時だったけど、たった20人くらいの列が消化されるのに1時間半もかかった。

マシンの登録証(ガスガスからコピーを受け取っていた)とライセンス(MFJの国内B級ライセンスでなぜかOK)を見せて番号を控えて、ライセンスを預けて書類受け付けは完了。七海さんがライセンスを忘れてきて青くなったけど、47ユーロで1大会限りのライセンスを作ってもらって事無きを得た。あとでマリオにその話をしたら「イタリアのライセンスは使わないから、オレも来年からそれにしようかな」と言ってた。日本人も、そうしたほうがいいかもしれない。ただし七海さんはMFJライセンスも持っているから、単純に47ユーロの出費がかさんだわけです。

車検は騒音検査までしっかりやりなさった。06のテーパーハンドルにはバーパッドがないけど、パーパッドがないと車検はパスしませんといわれて、あわててパーパッドを製作する。茅沼兄さんはチューブを巻き付けてあってOK。それをまねして、タオル、眼鏡ケース、財布などいろんなものがハンドルに巻き付けられた。茅沼完治さんが受け付けの階段の下で拾ったガムテープが威力を発揮した。おかげで、無事に全員車検をパスした。

ゼッケンは137(茅沼兄さん)、138(完治さん)、139(七海さん)、140(並木さん)、141(斉藤さん)、142(ニシマキ)、143(マリオ)。マリオは七人のサムライだと喜んでいる。

車検が終わってぼくらが宿に帰ってきたのは9時半をすぎていた。パンク修理に時間を費やしたマリオは、金曜日には車検を受けられずに11時半頃宿に帰ってきた。ちなみに宿は、日本人6人とイタリア人がいっしょに暮らす雑居房である。日本人6人といっしょに寝てやろうというマリオの神経もすごい。