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2009年インドアはEURO SPORT

 2009年のインドア世界選手権が、どうやらルールの変更を受けるようだ。これまで、参加者全員(といってもノミネートされた数名のライダー)による1ラップめと、そこで勝ち残った3名によるファイナルラップで勝負が決せられていたが、2009年は参加者全員がすべての勝負に挑むようになるという。


 もともと、インドア世界選手権は、興行的意味合いが強く、ルールについては興行として成功するような方向性で考えられてきた。これまで、マルク・コロメ、ドギー・ランプキン、藤波貴久、トニー・ボウと、歴代チャンピオンが参加しながら、マシンを提供しているホンダレーシングが正式にインドア世界選手権に取り組んでいないのは、この選手権を興行として見ているからのようだ。最初から選ばれた数名しか参加できないというのも、HRCとしての取り組みとしては疑問があるのだろう。この時期はアウトドア用のマシンを作る大事な時期だが、そんなわけで、藤波らはインドア世界選手権を、前年のワークスマシンに乗ったりその年のテスト車に乗ったり、いろんなマシンで参加することになる。2005年などは、まったくの市販車で参戦したこともあった。
 それはともかく、2009年のインドア世界選手権の一番のニュースは、ユーロスポーツが全戦を中継を決定したことだ。ユーロスポーツは、ヨーロッパでは知らぬ者はいないスポーツ番組。ヨーロッパのマイナースポーツファンは(トライアルに限らず、モトクロスでもMOTO GPでも、地上波番組より詳細)ユーロスポーツにかじりついている。ユーロスポーツが全戦中継するとなると、これまでみたいに突然予定が変更になったりすることも(少しは)なくなるかもしれない。
 今回のルール変更も、このユーロスポーツ中継が端を発している。番組を作るのに、決勝が3人だけではさびしいというわけだ。ただしここで問題。これまでのルールでは、予選(正確には予選ではないのだか、正しい日本語訳が見つからないから、便宜上予選といわせていただきます。予選の結果がそのまま結果になるのだから、これも決勝だったわけです)はひとりずつが6〜8セクションを一気に走ることになっていた。そして決勝では、3人がひとつのセクションを順番に走って、やはり全部で数セクションをこなしていく。予選ではひとりずつのトライをじっくり見られて、決勝では3人によるトップ争いが楽しめるというおいしいルールだった。
 参加者全員が勝負に参加するとなると、さてどんなルールがよいだろうかというのが現在の問題。予選式にひとりずつ走ると、勝負として盛り上がりに欠ける。決勝式に順番に走ると、だいたい10分近くの待ち時間が生じる。からだがすっかり冷えてしまって、ライダーとしてはよろしくない。
 というわけで、現在参加ライダーを交えて(!)ルールが見当されているという状態だ。選手権のルールがライダーの意見を参考にしながら決められるというのも、なんとも民主的な話である。
 現在、インドア選手権に参加が決まっているのはトニー・ボウ(今年のチャンピオン)、アダム・ラガ(今年の2位)、アルベルト・カベスタニー(今年のインドア3位)、藤波貴久(今年のアウトドア3位インドア4位)、ジェロニ・ファハルド(今年のアウトドア4位インドア5位)の5人。これにもうひとり加えて、6人がインドア世界選手権参加のノミネートライダーとなる。6人目は誰か、順当にいけばマルク・フレイシャあたりだが、これでは藤波をのぞく全員がスペイン人になってしまう。ジェイムス・ダビル(イギリス人。今年のアウトドア8位)などが候補に挙がっているが、さてどうなるか。ライダーとFIMによる話し合いを盗み聞きしていたら、黒山健一の名前も挙がっていたから、一応ご報告しておきます。