大きな災害が相次いでいます。災害支援にトライアルは最適。しっかり腕を磨きましょう。

ボウ頭ひとつリード

09バルセロナのボウ

 インドアトライアルの中でも特別な戦い、バルセロナ大会が2月8日に開催された。今回で32回めを迎えるという伝統の一戦だ。会場のサン・ジョルディ・スタジアムも、インドアトライアルの中では格別に大きい。
 この一戦でトニー・ボウが勝利。3戦中2勝で、ラキングポイントは一歩リードして残り2戦の終盤戦に突入した。
 表彰台は逃さないが勝利のないアダム・ラガは同点ながらランキング3位。第2戦で勝利したアルベルト・カベスタニーがランキング2位。藤波貴久は今大会で5位と低迷して、ランキングを4位に落としている。
Photo:Pep Segales(SoloMotoOffRoad)

09バルセロナのラガ

 バルセロナ大会は、試合の流れも特別だ。いつもは7人8人の参加者の中から、ファイナルに進出する6人のライダーを選出するクォリファイラップをおこなうのだが、今回は最初からノミネートされた6名のみが登場、1ラップのみでの戦いとなった。セクション数は、いつもより多い。
 ゾーンは3つにわかれていて、ダブルレーン(1対1の競走)を含む最初の4セクションは、ランキング順でトライする。最初にトライするのがマイケル・ブラウン(シェルコ・イギリス)、次がランキング5位のジェロニ・ファハルド(ベータ・スペイン)。次にスタートするのが意外にもランキング4位のアダム・ラガ(ガスガス・スペイン)。そしてランキング3位が藤波貴久(モンテッサ・日本)、アルベルト・カベスタニー(シェルコ・スペイン)、トニー・ボウ(モンテッサ・日本)とトライしていく。
 5セクションからは、4セクションまでの順位でトライ順が決まり、8セクション以降は7セクションまでの順位でトライ順が決まる。トライ順3回組み替えという長丁場だ。
 最初のメニューであるダブルレーンは、ランキング順にブラウンvsファハルド、ラガvs藤波、カベスタニーvsボウで対決する。相手が誰でも負けると減点2点をもらってしまうダブルレーンは、試合の最初に設けられているだけに、気合いが必要だ。

09バルセロナのカベ

 今年の2戦のダブルレーンで珍しく負けを続けてしまった藤波だが、3度目の正直の今回は負けなかった。セクションとしてちょっとむずかしい今回のダブルレーンセクションを、足つきや転倒がないようにじっくり攻めるラガに対して、果敢にアタックした藤波。結果として足つき1回の減点をとってしまったが、ラガに勝利。まずまずの滑り出しだった。
 カベスタニー、ラガが2点(負けた減点)、藤波が1点(足つき減点)とダブルレーンでライバルが失点する中、減点ゼロはふたりだけ。ボウはいつものとおりという感じだが、もうひとりがファハルドだった。軽量のEVOを愛車とするファハルドは、ようやくその真価を発揮できるところまでマシンになじんできたようだ。
 第2セクションを登ったのはカベスタニーとファハルドだけ。たった2セクションだが、ファハルドが減点ゼロでトップ、2点のカベスタニー、5点のボウ、6点の藤波、7点のラガ、8点のブラウンとつづく。難関セクションつづきだから、ひとつ上がれればアドバンテージも大きい。
 結局2セクションから4セクションまでの序盤グループでは、ブラウンが5点三つ。ボウとファハルドは5点ひとつで同点トップ。ほかの3人はそれぞれふたつの5点を喫した。ブラウンの最下位は決定的となり(お気の毒だが、ブラウンの6位低位置は今年は確定的。しかし、たくさんのものを吸収するにちがいない)。そしてボウとファハルドの好調が前半戦で明らかになっていった。ボウとファハルドが6点、ラガ、カベスタニー、藤波が12点でそれぞれ同点。
 ミドルゾーンではブラウンがオール5点。ボウがタイムオーバー1点のみのオールクリーン。トップと6位のポジションが明らかになっていった。ラガとカベスタニーはクリーンふたつ、ファハルドと藤波はくりーんひとつ5点ふたつで、ここでファハルドが2位争いの混戦に加わった。逆に藤波は、2位争いにやや遅れをとっての5位に落ち着いてしまった。第6セクションをクリア目前で5点を喫してしまったのがくやまれた。

09バルセロナのファハルド
09バルセロナの藤波
09バルセロナのブラウン

 8セクションでボウとラガがクリーン。これでラガが2位争いをちょっとリード。最終セクションは難セクションで、藤波とラガは2点+タイムオーバー2点で4点、カベスタニーは1点+タイムオーバー2点で3点、ファハルドは2点+3点でせっかく走ったのに5点になってしまった。ボウは、ここをあっさり5点として試合を終えた。それでも勝利は圧倒的だった。
 結局、ダブルレーン以外の9個のセクションを、いくつ抜けられるかで勝敗が決まった。ボウは7個、ラガが6個、カベスタニーとファハルドが5個、藤波が4個。まさに、あがるか落ちるかのトライアルだった。

Trial(今回は予選なし)
名前 ダブルレーン 2 3 4 小計


 

5 6 7 小計


 

8 9 10 合計
1 ボウ 0 5 1 0 6 0 0 0+1 7 0 0 5 12
2 ラガ 2 5 5 0 12 0 0 5 17 0 0 2+2 21
3 カベスタニー 2 0 5 5 12 0 0 5 17 5 0 1+2 25
4 ファハルド 0 0 5 0+1 6 0 5 5 16 5 0 2+3 26
5 藤波 1+0 5 5 0+1 12 0 5 5 22 5 0 2+2 31
6 ブラウン 1+2 5 5 5 18 5 5 5 33 5 0+1 5 44
PointStandings(ランキング)
1位 トニー・ボウ 22
2位 アルベルト・カベスタニー 16
3位 アダム・ラガ 16
4位 藤波貴久 13
5位 ジェロニ・ファハルド 9
6位 マイケル・ブラウン 5
7位 ドギー・ランプキン 4
8位 ロリス・グビアン 1