Photo:FIM/Good Shoot
2014年女子世界選手権最終戦は、トライアル・デ・ナシオン(TDN)の前日、9月12日にアンドラ公国で開催された。全4戦で争われた今年の女子世界選手権は、3勝したエマ・ブリストがチャンピオンを決めた。女子世界選手権が始まって、3人目の世界チャンピオンの誕生だ。
エマ・ブリストはイギリス人。2006年から(当時はまだ15歳だったはずだ)女子世界選手権に参戦していて、間もなく24歳になる。エマが参戦を始めた頃のイギリス勢は、ちょっと上手だが粒が小さいライダーが多くて、束になるとその安定度から、ときどきTDNで好成績をおさめられる、という勢力だった。当時から女子世界選手権はライア・サンツの独擅場で、つけ入る隙なんかはほとんどなかったのだ。
ちょっと様子が変わってきたのは、2011年にオッサのライダーとなったことだ。それまで才能のあるライダーの一人だったエマだったが、今度はナンバーワンライダーとして見られるようになった。そして同じイギリスのクック・レベッカを破って世界ランク2位まで上り詰めてきた。あとはトップの座だけが残っていた。
今年、ライア・サンツが出場を断念し、エマのタイトルの可能性は限りなく高まった。ライアの参戦断念には、エンデューロやレイドイベントに集中するためというのが理由だ。しかし女子世界選手権はワールドカップや125ccクラスと同様、有効得点制をとっている。全4戦といっても、そのうち3戦の結果のいい大会をリザルトとするから、先週のスペイン大会で2勝し、今回の最終戦でまた勝てば楽勝でタイトルは獲得できる。しかしさしものライアといえど、トライアルのトレーニングをまったくやらずに、突然パドックへやってきての参戦では、勝つのはむずかしい。ライアに14回目の世界タイトルを断念させた陰には、エマの成長があったにちがいない。
チャンピオンとなったエマは、13日土曜日には、今度はイギリスの世界一を目指して、TDNチームの一員として2014年最後の戦いに挑む。
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*TDN参戦のためにアンドラ入りをしている日本代表選手たちもこの世界選手権最終戦に参戦。京藤一栄36位(減点75)、小玉絵里香42位(減点98)、小谷芙佐子が1ラップ目タイムオーバーで失格となっている(参加47名、完走44名)。優勝のエマ・ブリストの減点は5点。選手権ポイント獲得のボーダーラインは減点32だった。
