大きな災害が相次いでいます。災害支援にトライアルは最適。しっかり腕を磨きましょう。

ボウ圧勝、藤波は……5位

2010サンマリノのボウ

圧勝、トニー・ボウ

 トニー・ボウが鮮やかな勝利。ボウにすれば、さほどむずかしいセクションではなかったとはいえ、これ以上ない最小減点で勝利し、2位以下を大きく引き離した。これでボウは、自身4度目のアウトドア世界チャンピオンに、あと一歩の王手をかけることになった。
 藤波貴久は前の週に負傷した足の影響か、表彰台を逃して5位に低迷。ランキング2位争いが、熾烈となってきた。
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*FIM提供の動画を加えました



FIM提供のサンマリノ大会
10サンマリノGP表彰台

表彰台

 7月18日、サンマリノ大会、開催。バルダッセローナはモトクロスサーキット。1998年にも、ここで世界選手権が開催されている。ただし13年前と今回とは、セクションが配置されたのは別の場所だった。同じ会場ながら、セクション群は新鮮な設定となっている。会場配置も実にスマート。1から12セクションまでは数kmの間に隣接していて、お目当てのライダーを追いかけるのも簡単だった。そして残る3セクションは、モトクロスコースのインフィールドに設けられた。

10サンマリノGPカベスタニー

アルベルト・カベスタニー

 一昔前、トライアルといえば壮大なコースをライダーが四苦八苦して移動して、そのうえで厳しいセクションを走るもので、コースのないトライアルなどマンガのようなものだと評されていた。しかし今、長いコースは管理もたいへん、お客さんの利便性にもかなわないと、敬遠されて絶滅寸前だ。SSDTのような本格的コースを伴うトライアル大会は、貴重な存在になっていくにちがいない。
 フランス大会では、ずいぶんとセクションがむずかしかった(というより無理難題を押し付けられた感じ)だったが、今回はだいぶ人の走るセクションになっていた。反面、一部のトップライダーにとっては、簡単な神経戦となっていった。トップライダーが満足するような難セクションにすると、多くのライダーがぼろぼろになるし、ときにはトップライダーでさえ走れない。簡単にすると神経戦になってライダーには評判が悪い。セクションコーディネイトも、楽ではない。

10サンマリノGPファハルド

勝ち損ねたばかりか表彰台も逃したファハルド

 それはともかく、そろそろタイトル決定の時期が気になるトニー・ボウの強さは、ここでもまったく変わらなかった。フランス大会で優勝し、トップでスタートしていったというのにだ。1ラップ目にボウがおかした減点は、たったの3つ。そして1ラップ目の減点は3点だけだった。
 ただし、1ラップ目のトップはボウではなかった。ファハルドが、ボウを上回る2点で15セクションを走り終えていた。このふたりのパフォーマンスは、ライバルを大きく引き離していた。彼ら以外は、みないくつかの5点を喫していた。3位はラガで10点、カベスタニーが14点、藤波が15点と続いていた。
 藤波は2番手スタートで、ボウに続いてセクショントライをしていたが、ボウの走りを見て、ついその走り方をトレースしてしまった。9セクションでのことだった。ボウは、スロットルをほとんど開けずに簡単そうにここをクリーンしていった。藤波も、つい同じようなスロットルワークでここをトライした。そして5点になった。藤波の走り方といえば、ずいぶん変化をしてきたとはいえ、フジガスの愛称の通り、アクセルを開けていく乗り方だ。自分のスタイルでない乗り方をして失敗してしまった藤波は、特にそこから、集中をとぎらせてしまう。

10サンマリノGPランプキン

ドギー・ランプキン

 一方ファハルドのリードは、2ラップ目が始まってすぐに逆転されることになった。2セクション、4セクションと1点ずつ減点してトップをボウに譲ったファハルドだったが、その後12セクションで5点を取って優勝戦製からは完全に脱落、さらに最終セクションでも5点となって、これでラガとカベスタニーにも逆転を許し、2位から4位まで滑り落ちてしまった。

10サンマリノGP藤波

苦しい戦いとなった藤波貴久。しかしまだ負けてはいない

 藤波は、1ラップ目の失点を2ラップ目にカバーして追い上げを試みる。中盤まではそのもくろみもそこそこうまくいっていたかに見えたのだが、2ラップ目のふたつめの失点は10セクション。これが5点となった。藤波の追い上げも、ここでストップ。1ラップ目の5位のポジションは変わることなく、5位が決まった。
 ファハルドが2位を逃したのは、藤波にも影響があった。前週、フランス大会で単独ランキング2位に躍り出た藤波だが、ラガが2位、藤波が5位となったことで、リードはあっという間に帳消し、両者は同点に並ぶことになった。ファハルドが2位となっていれば、藤波はいまだラガに2点差で単独ランキング2位につけていたことになる。

10サンマリノGPラガ

アダム・ラガ。イギリス大会から、ニューマシンTXT-Ragaに乗っている

 ランキングトップのボウにとっても、ラガは2位より3位になってくれたほうがいいのだが、それでもボウは、ラガにこれでまた3点差をつけることができた。ボウと、藤波・ラガのポイント差は30点。残りは2戦だから、次のイタリア大会で、ボウが6位以内に入れば、ライバルが2連勝してもタイトルが決定する。4度目のアウトドア世界チャンピオンに王手がかかっているボウだ。
 ジュニアクラスではジャック・チャーナーが勝利。ランキングトップのアルフレッド・ゴメスは3位に入った。ポイントリードは5点。残り2戦で5点差はあってないようなもの。終盤に来て、タイトル争いがおもしろくなってきた。
 ユースクラスは、こちらもポイントリーダーのポル・タレスがたった1点で勝利。ランキング2位のジャック・シェパードとは14点差。ジュニアのチャンピオン争いよりは楽な展開だが、まだ安泰とはいかない点差ではある。
 次の大会はイタリア。3週連続の忙しいトライアルシーズンも、次週の大会が終わると、つかの間の夏休みにはいる。

順位

ライダー
マシン・国
セクション 合計 C
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 計+TP
1 Toni Bou
Montesa SPA
0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 3+0 4 26
0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1+0
2 Adam Raga
GasGas SPA
1 2 1 0 0 0 5 0 0 0 0 0 0 0 1 10+0 14 22
0 0 1 0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 2 4+0
3 Albert Cabestany
Sherco SPA
0 2 5 1 0 0 1 0 0 0 0 5 0 0 0 14+0 17 22
0 0 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 3+0
========================================================================
5 藤波 貴久
Montesa JPN
0 1 0 1 2 0 1 0 5 1 0 1 0 0 3 15+0 25 17
0 1 0 0 0 0 0 0 0 5 2 1 0 0 1 10+0
順位 ライダー マシン L1+L2+T/O C
セニア・4位以下
4 Jeroni Fajardo Be SPA 2+15+0 17 21
5 藤波 貴久 Mo JPN 15+10+0 25 17
6 Dougie Lampkin Be GBR 37+30+0 43 14
7 James Dabill Ga GBR 49+45+0 54 11
8 Daniele Maurino Ga ITA 62+52+0 60 10
9 Loris Gubian Ga FRA 49+48+0 72 9
10 Michel Brown Sh GBR 63+55+0 93 7
11 Matteo Grattarola Sh ITA 59+45+0 95 7
12 Alex Wigg Be GBR 67+60+2 96 5
ジュニア
1 Jack Challoner Be GBR 3+3+0 6 27
2 Francesc Moret Mo SPA 6+13+0 19 22
3 Alfredo Gomez Mo SPA 14+11+0 25 20
4 Emil Gyllenhammar Ga SWE 13+12+0 25 14
5 Alexandre Ferrer Sh FRA 13+13+0 26 19
6 Luca Cotone Be ITA 17+12+0 29 16
7 Guillaume Laniel Ga FRA 18+15+0 33 17
8 Benoit Dagnicourt Be FRA 17+18+0 35 17
9 Pere Borrellas Ga SPA 14+21+0 35 16
10 Tanguy Mottin Ga FRA 21+14+0 35 15
11 George Morton Be GBR 24+13+0 37 17
12 Matteo Cominoli Be ITA 22+25+0 47 13
13 Jonathan Richardson Sh GBR 26+24+0 50 14
14 Matteo Poli Be ITA 36+21+0 57 13
15 Jan Junklewitz Sh GER 34+24+0 58 10
16 Laia Sanz Mo SPA 34+25+0 59 7
17 Hakon Pedersen Sh NOR 36+33+0 69 9
18 IB Andersen Ga NOR 35+34+0 69 8
19 Jan Peters Be GER 28+42+0 70 10
20 Jesper Johansson Be SWE 45+41+0 86 4
21 Jean-Phillippe Lerda Ga FRA 58+43+0 101 4
22 Gabriel Marcinow Ga POL 56+55+0 111 2
23 Harry Harvey Ga GBR 60+73+0 133 1
Maxime Wareghien Sh BEL 25+–+-
ユース(125cc)
1 Pol Taress Ga SPA 0+1+0 1 29
2 Carles Traviesa Ga GBR 7+4+0 11 26
3 Ismael Catalin Ga ITA 6+9+0 15 21
4 Jack Sheppard Be GBR 8+10+0 18 17
5 Giacomo Saleri Be ITA 5+17+0 22 20
6 Samuele Zuccali Be ITA 7+15+0 22 17
7 Stefano Garnero Be ITA 13+20+0 33 15
8 Romain RIgaud Ga FRA 21+17+0 38 11
9 Cedric Tempier Sh FRA 15+24+0 39 16
10 Jesus Martin Ga SPA 21+18+0 39 14
11 Kristoffer Leirvaag Sh NOR 27+17+0 44 14
12 Filippo Locca Be ITA 27+17+0 45 13
13 Aaro Castells Ga SPA 28+17+0 48 8
14 Simone Ferrari Be ITA 28+36+0 64 7
15 Gianmaria Julita Be ITA 36+43+0 79 3
16 Federico Corti Be ITA 45+35+0 80 3
17 Rafael Latorre Be SPA 36+51+0 87 5
18 Patrick Anker Ga GER 50+53+0 103 0