雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

氏川政哉、ヤマハへ。ヤマハ発動機の体制発表

2月7日、ヤマハ発動機が2024年のモータースポーツの活動体制を発表した。ロードレース、モトクロス、トライアル。世界選手権、全日本選手権とヤマハの活動は多岐にわたるが、トライアルに関しては全日本選手権のみ。今年は3名のライダーがリストアップされている。3名は王道の黒山健一、そして野崎史高。この2人にさらに、2024年は氏川政哉が加わることになった。全日本のゼッケン2番から4番までがチームに並ぶことになる。

マシンは3人ともヤマハTY-E 2.2。これまでEPV(電動)とエンジンの二本立てで戦ってきたヤマハだが、2024年のメインチームはEPVに一本化されることになる。EPVの挑戦1年目の2023年は黒山が孤軍奮闘だったが、一気に3人がEPVライダーとなる。2023年のTY-Eは惜しいところで勝利がなかったが、2024年はまだ一勝を。しかしこの顔ぶれなら、もっと高い目標を設定しても、実現の可能性は高そうだ。

エース黒山(#3)のチームはこれまでと変わらずYAMAHA FACTORY RACING TEAM。野崎(#4)のTeam NOZAKI YAMALUBE YAMAHAも2023年と変わらない。

氏川(#2)のチームはbLU cRU VICTORYとなる。bLU cRU(ブルー・クルー)はヤマハマシンを購入したアマチュアライダーを対象としたオフロードレースのサポートプログラムとなっているが、TY-Eはりっぱなファクトリーマシンで、参戦体制もファクトリー扱いとなる。ただし、かつて黒山が電撃ヤマハ移籍をした際も、1年目はサポート扱いでマシンもスコルパ銘だった経緯がある。今回の氏川も、ヤマハでの1年目を、それと同じような手順で始めることになる模様だ。

2023年の全日本選手権参戦を「手探り」とし、黒山も当初は「優勝なんてとんでもない、SSに残れば御の字」としていたが、終わってみれば優勝まであと一歩の戦いを何度も繰り広げ、ランキングこそこれまでの2番からひとつ落とすことになったものの、もうマシンの実力差はほとんどない状態まで熟成したヤマハTY-E。ランキング2番のEPVルーキーと、こちらも実戦では初めてTY-Eに乗る野崎。一気に最強軍団となったヤマハチームの2024年の大活躍が楽しみだ。

全日本選手権開幕戦は、3月31日、愛知県岡崎市キョウセイドライバーランドで開催される。