日本GPの開催されたツインリンクもてぎで、新生スコルパが披露された。シェルコ資本となったスコルパは塗色が鮮やかなオレンジとなり、ブルー基調のこれまでのスコルパイメージとは一新されている。
さらに新生スコルパ125Fの大きな特徴として、セルモーターが装備された。
その他、定評あるスタンダードな構成はそのまま。エンジンはブラジル製だったブルー時代のものから、今度は中国製となっている。生産国のちがいでなにかが変わるかと注目してみたが、新生スコルパの中国製エンジンに意外なパワフル感が感じられた。気のせいかと思ったが、試乗した全員がそんな感想だったから、気のせいではないかもしれない。
価格は478,000円(税込み。+送料10,500円が必要)。
新しいスコルパは、基本性能はほとんど変わらないものの、ごらんの通り、メーターまわりなどはスマートにまとまっている。公道走行時の安心感は、従来モデルより向上している印象だ。
セルモーターが装備され、スイングアームの根本にバッテリーが装備されているので、従来モデルより重量は増えているはずだが、諸元上の車両重量は74kgとなっている。重量のあるバッテリーが低い位置に装着されているから、重量バランスが変化して乗り味もほんのわずか変わっているようだ。
フロントディスクブレーキは4ポッドに、サイレンサーやエキゾーストパイプのヒートプロテクターも金属製のしっかりしたものが装着されていて、従来モデルより安心感が増した(従来モデルはサイレンサーにはプロテクターなし、エキゾーストパイプにはプラスティック製のものが装着されていた)。
タンクは2.7リットルのロングライドでない仕様。シートはロングライド仕様の後ろに長いものが装備されている。
キックスターターも装着されているので、この点も安心。従来の125Fは1速と5速がトライアル用に設計されたものだったが、新生125Fはベースエンジンと同じレシオという(通常走行により適している)。されど、ちょっとしたトライアル走行には問題なく、セクションによっては2速も使えそう。
発売はこれまで同様、全国のスコルパ取り扱い店でおこなう。輸入元は株式会社ランドブリーズ。スコルパのインポーターとして本格的運用準備中ということで、連絡先などが決まったら、あらためてお知らせする。
4ストロークの125Fと同時に、280ccの2ストロークマシンも披露された。SY250Rとして発売されていた従来モデルと同一のシルエットながら、よく見ればエンジンはシェルコのものを使っている。シェルコ参加となったスコルパの、体制の変化を象徴するニューマシンだ。
エンジンハンガー部分は当然エンジンに合わせて修正がされているが、その他部分はSY250Rそのままといっていい。サイレンサーが左右逆に出ているのが、新生スコルパの特徴となる。
エンジンがシェルコ、フレームがスコルパというこのマシン、乗ってみれば、SY250RともシェルコST280ともちがう、やはり新しい乗り味が実現していた。新たな個性がラインナップに加わったことで、スコルパ愛好者のみならず、すべてのトライアルライダーにとって、要チェックのマシンが増えたのは朗報だ。
同時に125ccエンジンのSR125も発売となる。こちらも新たな乗り味が作られていた。低速からもりもりと出てくるトルク感は、知らずに乗ったら250ccと勘違いする人もいるかもしれないほどで、初心者のみならず、世界選手権ユースクラスなどでの活躍も期待される。
2ストロークエンジンのSRについては、価格はまだ未定だ。

