雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

渋谷でトライアルを見る

 渋谷でウイダーのイベントがあって、そこで藤波貴久記者会見とデモ走行があった。
 トライアルはたいてい山奥でやっている。電車に乗って見にいけるなんてことは、まずない。しかも今回は、目的地まで1時間くらいで行ける。ぼくんちの最寄り駅は「こどもの国線」というひとを食ったような名前の路線だけど、駅へ行ったら、遊園地専用路線だった頃の先代の車両を使った架線試験・軌道試験車がやってきた。だからなんだということはないけど、珍しいものが見られて、ちょっと得をした気分。今日は、珍しいものをいっぱい見るのだ。


 もてぎでの世界選手権は「ハイヒールでも観戦できる」がキャッチフレーズで開催が始まった。開けてみたら、さすがにハイヒールではきついし、毎回のように雨に見舞われたりして、スニーカーでもちょっときつい観戦環境になっちゃったけど、今年は原点に戻って、ほんとにハイヒールでも観戦できる世界選手権を目指すということだ。実際セクション予定地を歩いてみれば、砂かぶり席までいかなければ、ハイヒールでも充分観戦できる設定になっていそう。どうせなら、ハイヒールを履いてきた人は料金割引なんてサービスをやってみればおもしろかったですね。今気がついた。来年に向けて、もてぎに提案してみたい(トライアルブーツをハイヒールに改造するなどのインチキは不可)。

 デモがもうすぐ始まろうという頃「おいっ」という声でびっくりする。会場の渋谷アックス(渋谷区神南2-1-1)は岸体育館の横、桑沢デザイン学校の真ん前、NHK放送センターのお隣なんですが、そのへんにお勤めで、去年ベルドン5日間トライアルにもいっしょに出かけた木澤由美さんがいた。
「つめてーじゃないか、こんな近くでやってるんだったら、声かけてくれよー」
 いやー、もうしわけない。ニシマキは肝心なところで友だち甲斐がなくなる。
「さっき自然山のサイトを見たら、神南2丁目なんて書いてあるから、仕事抜け出してきた。渋谷アックスでしょ、まちがってたぞ」
 どうもすいません。でも、ちゃんと情報は伝わったわけだ。WEBサイトも使命を果たせて喜んでいることでしょう。
 デモは2回あって、1回目は報道関係者を前にしたもの。「ぜんぜん盛り上がらないから、どうしようかと思っちゃった」と藤波。報道関係者だから、ノートやカメラを持って、一生懸命取材してるんだね。乗りが悪くて、やりにくかったことでしょう。
 2回目は、この日渋谷アックスで開催された「ウイダーJAM2005」の来場者(事前に申し込んだ人が来場できる。このイベントを、ウイダーがバックアップしている)が行列しているところで開催。トライアルなんてなんにも知らない人たちだから、その反応がおもしろい。「どひゃー」「うっそー」「きゃー」という歓声が絶えない。お客さんがこういう感じだと、藤波ものりがいい。
 藤波のライディングは、冴えに冴えていた。ライディングがうまいから試合に勝てるという方程式にはつながらないのだけど、ライディングがうまくない人には勝てるチャンスはない。藤波の乗れっぷりと、気合いのこもった表情は、週末の結果に期待が持てる。



サービスセンターから見た歌舞伎町

 1回目のデモと2回目のデモの間には、数時間余裕があったから、杉谷のニコンをサービスセンターに持っていった。CCDがゴミだらけで、杉谷が撮った写真は空にクラゲのようなものがいっぱい浮かんでいて気持ちが悪い。ところがデモのあとに藤波に話を聞けるチャンスとかがあって、数時間の猶予が1時間になっちゃった。生野さんにお願いっとAX-1を借りて、なんだか久しぶりに東京の町んなかをオートバイで走る。生野さんのAX-1はけっこう年代物だけど、エンジンも元気だし、久しぶりのオートバイは楽しかった。生野さん、ありがとうございました。
 ニコンのCCDおそうじは、300円だった。6月から1000円に値上げなんだそうだ。いいタイミングでお掃除にでかけたわけだ。
 5時からのデモには知り合いのりゅうぞうがやってきていて、そのまま飲みに行くことにした。高い着物を着ているからそこらの居酒屋では飲みたくないぞというみずえさんも誘って、場違いにも赤坂で飲む。おやじに日本酒の銘柄を説明してもらっておいしいのをいくつか飲んだけど、朝起きたら、そのおいしかった日本酒の銘柄は、全部忘れていた。