雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

野崎史高の魔法の首飾り

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 日本人として、世界的チャンピオンとなった野崎史高。2002年に野崎がジュニアチャンピオンになったとき、まだジュニアクラスの知名度が低くて、自然山通信も力がなくて(今でもない)、野崎のその偉業をちゃんとアピールできなかったけど、その後のジュニアクラスの発展とチャンピオンの顔ぶれを見ると、そのすごさはあらためてきちんと記憶していかなきゃいけないと思う。藤波が世界チャンピオンになったのは2004年。野崎が(ジュニアクラスの)世界王者になったのはその2年前のことだった。
 という昔話はともかく、今シーズンの野崎史高、体の調子がとってもいいらしい。

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 野崎の今シーズンは、開幕戦3位、第2戦4位と、成績はいまひとつ。でも体調はとってもいいんだという。
 トライアルの場合、99%バツグンの走りをしていても最後の最後で転んでしまって成績を落とすというパターンもよくある。オートバイの調子はバツグンなのに人間がだめとか、体調不良でオートバイも不調なのに勝っちゃったとか、そういうことがあるから、またトライアルはおもしろいのかもしれない。
 野崎は、ずいぶん前から腰痛に悩んでいた。早い時期からスポーツしていたアスリートには多い症状だそうだけど、実際、腰痛に悩みながら全日本の表彰台に立ったこともあった。
 それが今年はずいぶんすっきりとした顔をしている。「長年の悩みの腰痛が、ぱたりとおさまった」と笑顔だ。
 スポーツ腰ではないけれど、ニシマキにも腰痛はある。不摂生腰というか机仕事腰というか、加齢腰というか、まぁよくある腰痛だ。クルマに乗って取材にでかけたはいいけど、どうにもクルマから降りられなかったこともある。それを笑っていた杉谷は、それから数年してひどい腰痛で人生の危機にある。四本足で生活していた生物が、二本足歩行をしだしてから、なにかと不具合が起きるよなぁと、ご先祖さまをのろいもしたものだ。
「最初は信用してなかったけど、使い始めて数日して、あれ? なんだか調子いいなぁと思って、しばらくはなんだかわかんなかったけど、変わったことといえば、これだった」

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 という秘密兵器が、これだ。エルグ[erg]ってやつで、ネックレスとかブレスレッドで、お値段は13,000円くらいする。安くない。
 中に鉱石が混入されていて、つけているだけでからだのバランスがよくなるんだという。バランスが改善されるから、腰痛も回復するということだ。ほんまかいな、と誰でも思うと思う。でも野崎はこれで腰痛を解消したという。
 すぐできる実験というのもあって、簡単にいうと、こいつを装着しないと、人は押されるとすぐ倒れてしまう、ところがこいつを装着したとたん、ちょっとやそっとでは倒れなくなる。すぐ試せるから、納得させられてしまう。
 首をかしげつつ、ひとつ買ってみました。金属製の数珠みたいなところが分割されるようになっていて、磁石でぱちんと止められる。
 つけたからといって、なんの変化もない。時計も指輪もからだにつけるのは好きじゃないけど、これは時計や指輪ほどに装着感があるわけではない。つけるのが不快ではない。不快じゃないけど、腰が軽くなることもない。まぁ、野崎も数日はなにが変わったかわかんなかったというから、つけた瞬間に効果がなくても不思議じゃない。
 3日たって、1週間たった。結論から申し上げると、大きくは変化がない。現状、ぼくの腰痛はクルマから降りられないほどじゃなくて、なーんとなく違和感がある程度。今は、あんまり重症じゃない。だから効果もわかりにくいのかもしれない(と、肯定的に考える)。
 ただし強いていうと、ちょっとした変化もある。腰痛が重症だったとき、ぼくは整体の先生のところに通っていた。押されたりぼきぼきされたりするところだ。保険がきかなくて高かったから、しばらく通ってやめちゃったけど、それがきっかけで、ぼくの腰痛は小康状態を保つようになった。
 整体に行ったからといって、てきめんに症状が回復するわけじゃない。たとえば、腰のちょっと上が痛くてしょうがないときに整体を受けると、痛いところが微妙に移動していく感じになる。腰のあたりにいったり、背中のあたりに移動したり。ぼくの腰痛なんかは、おそらくきっと生活習慣病だから、痛いところが必ずしも患部ではない。少なくとも原因を作っているわけじゃない。なので違和感のある部分が移動しているというのは、からだの中でなにかが変化しているという実感を感じられるわけで、ありがたい状況なのであった
 この、違和感が移動していく感じが、エルグをつけているときに発生した。ということは、やっぱりなにかが変化しているのかなという気がしないでもない。でも、残念、それだけだ。
 つまんないから、会う人にみんな、つけてもらって、簡単テストを実施してみた。つけると倒れない、というやつ。ぼくがやっても、8割の人がちゃんと能書き通りに倒れたり倒れなくなってくれた。残りの2割の人は、つけてもつけなくても倒れちゃったりとか、つけてもつけなくても倒れないという人だった。テストする側のぼくがへたくそなのかもしれない。
 テストしてもらった人が、これはいいからほしい、と言ってくれることはなかった。勧めるほうもそんなに熱心じゃないから、これは理解できます。
 そしたら中に、念を感じられるような人がいて、その人がつけたら「おー、これはパワーを感じる」という感想をもらいました。そういうのって、ぼくはまったく感じられない鈍感な感受性の持ち主なんだけど、世の中にはするどい人がいるんですね。
 ということで、ニシマキの腰痛は、エルグのおかげでよくもならず、別に特に悪くもならず、トライアルのほうも、うまくもならず、といって下手になった気もしていません。
 それでも、なんとなく毎日首からエルグをぶら下げて歩いているニシマキでした。野崎は3日で効果が出たというけど、鈍感なぼくの場合は、1年くらいかかるのかもしれないしね。
 次回、野崎史高優勝! というニュースを聞いたときには、こいつの効果が出たんだなと思ってください。ちなみにこのエルグは、ビーチバレーの浅尾美和、西堀健実選手、横浜ベイスターズの内川聖一選手、カーレーサーの井原慶子選手などをサポートしています。野崎もそのサポートプレーヤーに選ばれたらしいんだけど、サイトのインデックス(エルグ・サポートプレーヤー)には登場していない。ぜひバシッと成績を出して、エルグ・サポートプレーヤーインデックスに並べてもらってほしいと思います。
 野崎さま。購入させていただいたエルグ、毎日装着して、愛用させていただいてますんで、その後報告でした。あと、同じく腰痛に悩んでいる杉谷にも勧めてみましたが、杉谷は首からぶら下げるiPodを買っちゃったばかりなんで、首からぶら下げるものは今はいいやという返事でした。そういう態度だから、腰痛が治らないんじゃないかと、ひそかに思っています。