雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

7月のお勉強会

10年7月のお勉強会3

お勉強会を始めるにあたって、というか、こりゃ、ニシマキのいつもの悪いくせなのだけど、あんまり細かいことを決めてない。昔は、旅行に行くのに、タイムスケジュールを全部ノートに書き取っていったもんだけど、今じゃすっかり、旅の日程は出かけてから決める、派になっちまっている。

さすがに、全部が全部それじゃ、参加者のみなさんもわけわかんだろうから、ニシマキ的にはずいぶんきちんと準備してるつもりなんだけど、あー、定員のことを考えてなかった。

4月に第1回を開催しようというときには、山ほどきてもらっちゃったらどうしようなんて考えてもみたけど、6名さま、2名さま!、5名さまと、まぁほどよい参加者数に恵まれてきて、定員いっぱいの心配なんて、すっかり忘れていたのでありました。そしたら今回は、お問い合わせいっぱい、20人を超えるようなのなんてできるかしらと急にびびり始めたのでありました。

10年7月のお勉強会1

で、あとから問い合わせてくれたひとに、定員を明示しておかなかったからお断りもできないけど、できたら日曜日はいっぱいっぽいから勘弁してほしくて、でも土曜日ならどうかな、なんて打診してみた。そしたら4名さま1グループが「土曜日でもいい」って元気なお返事をくれたんで、今回は土曜、日曜と2日間に渡って開催、ってことになりました。びっくり。土曜日には地元の天山文庫(詩人の草野心平ゆかりの場所)でお祭りがあって、これが酒を飲むだけ!みたいなお祭りで行きたかったんだけど、残念。あとの祭とはこのことですね。

金曜日の夜、雨の中いらしていただいた3人を、もしかしたら雨漏りのする体育館に寝ていただいて、翌朝朝になってもうおひとりが到着。4名様で土曜日のお楽しみをしていると、夕方になって日曜日にご参加の装着組が到着。土曜日の夜は焼き肉などする予定だったので、ざっとオートバイを洗ってすぐに焼き肉の用意などする。その頃、天山祭に獅子舞を披露しにいった地元の芸能保存会の面々が帰ってきて、打ち上げなどやっておいでで、少し混ざる。いつもは酒を飲み始めるときりがない方々なのだけれど、今日はなぜか、きのう朝まで飲んでいたということで、早じまいだった。なんにしても、酒は飲むわけだ。

焼き肉の頃には、お手伝いしてもらえるYさん、Sさん到着。村のトライアルライダー新人であり、芸能保存会で笛を吹いているKちゃんも、翌日はちょっと手伝っていただけることになった。みんな、オートバイごと来てくれるんで、なんとか頭数分のオートバイもそろった。このほか、チスパさんからも2台借りて、豪華なラインナップ。もっともオートバイは、人数分はないほうがいい。人数分あると、参加者があっという間に疲れちゃって、最後にはあぶないことが起きたりするからです。

10年7月のお勉強会3

さて今回も、トライアルマシンにさわったことのある人はいらっしゃらなかった。もてぎの世界選手権を見たことがあるって方が3名さまほど。20代から50代までと、いつものトライアルイベントより、年齢層はだいぶ若めです。

「私みたいなおっさんが参加して浮いちゃわないでしょうか」

ってお問い合わせをいただいてて、ぼくらもたっぷりおっさんだから大丈夫とお返事したのだけど、参加者のほうはもうちっとお若いひとが多いみたい。平均年齢50歳(推定)のトライアルの世界のほうが、世の中の常識からはずれてるのかもしれないけど。若い人はトライアルに興味がないんじゃないかって話をよく耳にするけど、そういうわけでもないんじゃないかと、これは本日の発見だった。

なにをやったかという、トライアル的メニューについては、いつものとおりです。山の奥までの小径をお散歩するってメニューもあるんだけど、途中にごくごく遠慮がちの倒木があって、これが斜めに寝てるもんだから、みなさんには苦労していただいた。ほんの直径10cmだから、トライアルやってるみなさん的には、少なくとも視覚的には想定内の障害物でしょうけど、本日ご参加のみなさんには、見るのも超えるのも初めてってわけで「お散歩にしてはハード」とのおほめのことばをいただきました。ほどよいハードさって、すごくむずかしい。この倒木は、みんなが苦労してくれるもんで、手前が掘れちゃってちょっとずつむずかしくなってきている。掘っていいことは、ほとんどなんにもありませんよと言っても、リヤタイヤが空転してるかどうかを判断できるようになるのって、ずいぶんベテランになってからのことですね。

10年7月のお勉強会4

このイベントの主旨的には、世の中にはトライアルというスポーツがあって、トライアルバイクという、とても性能が高いけれど、ある意味、とんでもないつくりをしているオートバイがあって、それはこんなふうにおもしろかったり楽しかったり苦しかったりすることがあるのだということを知ってもらえるのが大事。

どうもこの4ヶ月間の傾向として、こちらにやってくる人はみんなレベルが高くて、山を走るもするする走っちゃうし、フロントアップなどももうちょっとやれば完璧にマスターしちゃいそうな人が多いんだけど(それとも、もしかしてぼくらがすごく遠回りしただけで、本来トライアルは簡単だったのか)、ま、急いてはことを仕損じる、人間とオートバイは壊さないというのも大事な目標設定なので、もしかすると物足りないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そういう方は、ぜひご自分のマシンを買っていただいて、心おきなくテクニックにチャレンジしていただきたいと思っています。あしからず。

さぁて、ともあれさておき、こうやってわが集落とトライアルを知る人が増えてくれるのが、とってもうきうきの今日この頃なのでした。