雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

熱中症になった

2014生ビール
2014裏庭

 日曜日、熱中症になりました。土曜日に半日にわたって生ビールを飲み続けていたからじゃないかとか、いろいろこころあたりはあるんだけど、炎天下でガマン大会をやってたわけでもなし、なぜなっちゃったのかは不明ですが、適切に看病してもらって、しばらくぶっ倒れていただけでことなきを得ました。
 とりあえず備忘録として、ご報告しておきます。

 夏だから気温はそこそこだったし、日差しもきつかったけど、この地の気温はたぶん30℃そこそこだったと思われます。そんなに高いことはない。ぼくはピザ窯に火をつけて、うちわであおいでいた。だから熱はかぶっていたけど、でもそこは日陰だったしそこそこに風もあったから、そんなことになるとは思わなかった。
 せっかく生ビールサーバーをレンタルしてきたのだけど、1時間前にセットして電源を入れたにもかかわらず、中に水を入れ忘れるというとほほなことがあって、とりあえず缶ビールを開けて1本飲んだ。暑いから窯に火をつけるなんてやりたくないけど、今日はピザを焼いて食べるというイベントだったから、まぁビール1本飲んだら火をつけるか、ということにしたのだった。

2014生ビール

 ピザ生地をこね、そこに思い思いのトッピングをのせて、ピザの準備は着々と進んでいる。ピザというのは、ぼくはイタリアで生まれたお好み焼きだと思っている。ピザ生地の上には、なに乗せたってかまわない。たいていのものは、おいしいピザの材料になれる。
 ピザで大事なことは、生地を極力薄くすることだ。薄っぺらの生地では食べた気にならないという人もいるだろうけど、それでいい。分厚いピザはピザでなくパンであって、一切れ食べたらお腹いっぱいになってしまう。薄っぺらいピザ生地のピザは、30cmくらいの丸いのは一人で食べられるし、おかわりもできる。いろんなトッピングが楽しめる。そのぶん、野菜がたっぷり摂取できる。
 とまぁ、あってるんだかなんだかわかんない解説だけど、出席者にパン屋さんの経験者がいた。今はすっかり塀の中の建物になってしまった大熊のスーパーマーケット、「PLANT-4」におつとめだったK子さん。プラント4って、プラントの4番目の店舗だと思ってたけど、数字は店舗の広さを表しているんだね。
 K子さんがお勤めしていた大熊店は、第一原発の本当に目と鼻の先で、今はもちろんやってないし立ち入りもできない。K子さんとはプラント4の目玉だった26円のコロッケの思い出話とかで垣間盛り上がった。薄いピザ生地の解釈は、K子さんには否定されなかったから、たぶんぼくのイタリア見聞は、そんなにはまちがってないのだと思われる。

2014ピザ生地

 で、そんなこんなでピザ窯の火に向かってうちわをあおいでいた。ピザを焼くには窯の温度を300℃弱にする必要があって、このときはまだ100℃ちょっとだった。そしたら、なんだかちょっと気分が悪くなってきた。横になりたいな、眠いな、最近、寝てばっかりだな、病気じゃないのかいな、なんて考えて、まず座るところを探して座ってみた。この時点で、少し熱中症を疑っていたのだけど、まだまだ意識はあったし、どこか日陰の風通しがいいところで横になれればと思って探していた。でもあんまりからだが動かず、今から思えば、からだを横にするのも思ったようにはできない状況だった。
 そんなこんなでふらふらとみんなの前に現れたら、顔色がないのを一発で見破られた。ぼくは見てないからわかんないけど、顔色が悪いというレベルではなかったらしい。生あくびしているのを見られて、熱中症という診断はすぐに下った。
 イスを並べて寝るところを作ってもらってそこに寝かされた。からだの動きがすごく悪いから、横になるのもそこそこ難儀だった。首筋と脇の下とお股のところに冷たいタオルとかアイスノンとかをあてられて、薄い塩水とかを飲まされた。
 みんなで料理をしているところだったから、材料が豊富にあったのは幸いだった。山の中とかだったら、水を用意できるかどうかがせいぜいかもしれないから、こわい。状況を把握できる人も道具もあったから、ぼくは幸せでありました。
 そのまま少しだけだけど、眠ったりした。意識はあって、みんなの声は聞こえていたから、写真を撮られたり、呼吸してるかどうかを確認されたりしたのは知ってたけど、反応している余裕はなくて、ただぐでっとしていた。
 窯の温度が300℃近くなって、いよいよピザが焼けることになって、窯に入れたらほんの2〜3分で焼き上がるので、みんながすぐ食べはじめて、おいしー、という声が上がっているのも聞いていたけど、身動きをする気にはなれず。
 ようやく起き上がろうかなと思ったのは、お腹がぐぅぐぅ鳴りはじめて、なにか食べたくなったからだ。
 せっかくの生ビールサーバーのビールも飲みたかったけど、ちょっと受け付ける感じじゃなかった。今日1日で返しちゃうから、余った分はむだになっちゃう。もったいないけど、しかたない。そんなことを考えられるくらいには、復活してきた。おかしいなと思ってから復活まで1時間くらいだったろうか。30分くらいかなぁ。
 立ち上がってピザを食べて、冗談も言えるようになって、オツムの状態もたいして変化してないのも確認したけど、なんとなーく、からだの動きがおかしい。なんというか、水没して白濁したオイルで潤滑しているエンジンのような、動いているけど、いまいち完調ではない。血液が、一度沸騰しかけちゃって、本来の性能を発揮してないみたいな、そんな感じ。
 でもまぁともかく、1時間2時間後には、それも復活して、もとどおりになった。顔色がなくなったときには、救急車騒ぎになりそうだったということで、まぁ無事に生還できてよかったです。

2014ピザ窯

 ということで、みなさんも熱中症にはお気をつけください。炎天下でトライアルをしているとか、そういうことではないのに熱中症にはなるんだなぁという、貴重な経験でした。