雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

自由大学、玄侑さんに会いに行く

1309自由大学。玄侑さんと

玄侑さんの福聚寺にて。一時限目の授業なり

 川内村自由大学は、新幹線でやってきた。金曜日のお昼、川内村自由大学は、てんでばらばらに郡山駅に集合するところから始まる。そこでレンタカーを借りて、村を目指す。しかしその前に、玄侑宗久さんに会うという。玄侑さんはご存知芥川賞作家で、原発事故以降は事故についてもいろいろ意見を発信している。
「芥川賞作家と記念写真を撮る」というミーハーなアクションが、川内村自由大学の最初のカリキュラムとなった。

1309自由大学。玄侑さんと

玄侑さんと川内村自由大学の面々

 大人数なので、借りたのはでっかいマイクロバスだ。ふつうの免許では運転できない。運転手は、もう30年来、小説家になる前からの田口ランディに下僕としていいように使われているK先りゅうぞうさん。お父さんは著名な方らしいのだけど、いつぞやお父さんが自分の名前を検索していたら、息子が田口ランディの下僕であるとインターネットに書いてあって、これはどういうことだと問い合わせがきたことがあったという。なんて答えたのかは、忘れちゃった。
 りゅうぞう氏運転のバスの中、一行は、ハンドマイクで自己紹介などさせられながら(ランディに、だ)玄侑さんの福聚寺を目指した。玄侑さんと田口ランディ、さすが小説家同士だから顔見知りなのかと思ったら、つい3日前のイベントで初めて会ったのだという。そこでいきなり「今度福島に行くから、みんなで寄らせてもらっていいですか? 一緒に記念写真撮ってください」とお願いして、こころよく受け入れてもらったんだそうだ。幹事としては、その後の予定が決まっているので、ちょっと気が気でないが、自由大学はどたばたもおりこみ済みなのでしょうがない。
 玄侑さんには、原発事故の安全性について、国がしっかりした指針を示すべきで、一般市民が判断を強いられるべきものではない、というお話を聞かせていただいた。そしてちゃんと記念写真を撮らせていただいて退散させていただきました。
 途中、葛尾や富岡の避難仮設住宅を見ていく。葛尾の役場には、いつもAKBカラーのハイエースが止まっているので、みんなに見せたら喜ぶだろうと思っていたんだけど、たまたま姿が見えず、残念だった。
 玄侑さんのところでマキを入れたおかげで、川内村高田島には予定より10分遅れで到着ができた。予定を気にして直接現地へやってきてくれた飯舘村の麻里さんと名古屋大学環境学の高野先生が、すでにピザ生地をつくりはじめてくれていた。
<さらにつづく>