雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

ヨーロッパを学ぶ

ヨーロッパを学ぶ本

くやしいけれど、トライアルの本場は日本ではなくて、いまだヨーロッパにある。盛んなのはスペインということになっているけど、イタリアでもフランスでも、お国の風土がトライアルといっしょに暮らしているという思いを、かの国に出かけると強く感じる。この思いは、トライアルだけじゃなくて、モトクロスでもエンデューロでも、きっと同じだ。
 本場で通用するためには、ライディングテクニックを鍛えたりマシンをセットアップするのも重要だけど、ヨーロッパのメンタリティをお勉強するのも、まんざら無駄じゃないんじゃないかと思ったりする。
 ということで、ヨーロッパのお勉強にぴったりの書籍があります。


 1冊は、自然山通信既刊、杉谷真著「欧州トライアル放浪記」。1995年に1年間、杉谷がキャラバンを引っ張ってトライアル取材を続けた記録です。そこに広がるのは、ヨーロッパの広大な光景や、コーヒー1杯の味のちがいやキャンプ場のおじさんの一言。ヨーロッパに息づくトライアルの心が、この1冊にはたっぷり書きこまれています。
 そしてもう1冊。待望の1冊ができあがりました。佐藤加世子著作「まんま、夢追い人(ゆめおいびと)」。佐藤加世子さんは、史上初のスーパーファインカラー印刷の写真集「EVER」を世に出した佐藤敏光の、とてもけなげでたくましい奥さまですが、オフロードを愛する人々を書かせたら、加世子さんほどあたたかい文章を書く人はちょっといない。涙もののストーリーがあったら、自分で見るより佐藤加世子にレポートしてもらったほうが、きっとより熱い感動を実感できるにちがいない。そんな、日本が誇るヨーロッパを語れる愛すべきひとりなのです。
 「欧州トライアル放浪記」と「まんま、夢追い人」の2冊は、自然山通信おすすめの、ヨーロッパのオフロードスポーツを識る2冊です。モータースポーツは、すべてヨーロッパ生まれ。その根底に流れる人々の心を、この2冊は行間から教えてくれる。

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杉谷真著「欧州トライアル放浪記」
佐藤加世子著作「まんま、夢追い人(ゆめおいびと)」