雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

サッカー報道に思えり

キッズレース

 日本代表サッカーチーム、ワールドカップ出場権獲得、おめでとさん。
 きのうは帰ってきたのが夜10時だったので、テレビ中継(あったのかどうかは知らないけど)は見られなかった。で、スポーツニュースで見ればいいかと思ったけど、うちへ帰ってからニュースを見てて思ったことがございました。
 ニュースで扱っているのは、サッカーの競技そのものではなくて、日本中が応援する国民的行事としてサッカーなんだな。テレビ局のプロデューサーは、あんまりスポーツそのものに興味はなくて、大騒ぎを伝えたいんだなというと。
 テレビ局がなによりほしいのは視聴率らしいから、たくさんの人の興味があるものを報道しておけば、たくさんの視聴率が稼げるだろうということなのかなぁ。


 サッカーの競技をきちんと伝えてくれる番組はごく少なくて、たいていのニュースは、バンコクまででかけていって会場の隣や代々木で声を張り上げるサポーターとかを伝えるのに一生懸命だった。
 なるほど。なんで「巨人対阪神」はテレビ放映されるけど「ロッテ対ソフトバンク」の中継はないのかといえば、もろもろ理由はあるんだろうけど、テレビが放送したいのは、野球そのものではなくて、そこに集まったお客さんなんじゃないかと気がついた。集まったお客さんの数に興味があるので、今回みたいに無観客試合になっちゃうと、取材対象が試合会場と応援席とに二分されちゃうんじゃないかというのが本日の仮説です。
 ほんとは、試合風景なんかどうでもいいのかもしれないけど、応援団の盛り上がりの状況証拠として、試合風景を放送する必要がある。スポーツの試合なんて、テレビ局にとってはその程度のものでしかないんじゃないかと思ってみた。
「トライアルがメジャーになるには地上波テレビ放送するのが必要」とよく言われるけど、この仮説からすると、順番が逆で、テレビ放送されるには、トライアルはメジャーに(観客がたくさん来るように)なる必要がある。テレビは、緊張感のあるトライやトップ争いのかけひきを伝えたいんじゃなくて、そのトライアルに熱中するファンたちの興奮を伝えたいんだから。
 あぁそうか。報道機関が自らの価値観を失っていて、誰かの価値観を借りないと報道ができなくなっているのかな。それが、ひとつにはたくさんの観客ってわけか。
 国際的事件が日本で起こると「外国のメディアではこんな報道がされています」という報道があるけど、これもそういう理由かな?
 ということで、写真はサッカーとはまったく関係ない、相模川の日曜日。小さな子どもたちがぶんぶん走っているのを、お兄ちゃんやお母さんたちが見守っています。