雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

SSDT最終日

お待たせしました。SSDT最終日です。
この日記は、だいたい三日坊主だし、きっとだーれも読んでないんだろうなぁと思いながら書いておりましたが、ここにきて隠れ読者がいっぱいいるのが発覚して、びびっております。でも、きっと三日坊主はなおらないと思う。6日目が遅くなったくらいは、許してください。


さて、今回はケツからリザルトを見てみましょう。公式リザルトでは、走っていない選手には0点となっていて、次の日からはリザルトから名前が消えます。失格したけど走っている選手にはEマークがついています。Eってなんだろうな。exclusion(除外)とか、そんなのかな。
今回は、1日めを走った全員を一覧にして、走ってない日を1500点として(50点×30セクション)順番に並べてみました。そうじゃないと、杉谷とかいなくなっちゃうから。
杉谷は、このリザルトでは272人目、けつから7人目にいます。でも杉谷の前後には1日めに4点とか9点なんてすごいスコアの人もいて(あんまり知った名前じゃないです)杉谷だけじゃなくて、SSDT完走ってのはむずかしいもんだなぁというのがこのへんからも見てとれます。
257番目にいるのが金城さん。金城さんは金曜、土曜と走ってないみたいです。失格になっても、せっかくだから走っていきなさいよと言われるだろうけど(杉谷は、ジョン・ランプキンとかにそう言われたらしい)走る気になるかどうかはまた別問題。今回は天気が悪かったみたいだし、結果が残らないのだったらお願いだから寝かせてくださいという状況だったかもしれない。杉谷のメールからも、そんなニュアンスが感じられました。
ダン・ソープのお父さん、ディブ・ソープも最終日を全部エスケープしました。この世代の名選手が脱落していくのはちょっと寂しいけど、来年からは、きっとプレ65に出てきたりして、それでミック・アンドリュースとかとトップ争いをしたりするのでしょう。
ソープおじさんのひとつ上は、クリスティーヌ・ウイリアムス。彼女は、99年にトリアル・ドンナで見たときには、世界10番目くらいにはなるのかなというような選手だったけど、去年のデナシオンでは、そんなに目立った感じではなくなっていた。今、ヨーロッパのレディースはものすごい勢いで伸びています。SSDTやデナシオンにしかヨーロッパに来ない彼女たちは、遅れを取っている感じ。くやしいけど、トライアルはヨーロッパにいなきゃ、始まらないのが現実です。
クリスティーヌのちょっと上には、アンドリュー・コディナ、ジェローム・ベチュンなんて名前があります。コディナは日本GP(成田匠が国際B級の頃の話)やイーハトーブに来たことがあるスペイン人で、シェルコの広報マン。ベチュンはフランスの若手ナンバーワンです。でも、ふたりとも失格印です。コディナは最終日まで順調に来ていたのに、最後になにかやらかしたらしい。もてぎでコディナを見かけたら「SSDTはどうしたんだ、だらしねーなー、マコト(杉谷)と大差ねーじゃないか」と冷やかしてやってください。
リンダ・マイヤー(ノルウェー)も、なんとか走り切りました。2日目に失格になっているんで、レディースのトップ争いに加わることはできなかったけど、彼女はイリスと比べるとまだだいぶ落ちるから、今回の完走が、必ず役に立って、ノルウェー女性陣のレベルを、きっとまた上げてくることになるでしょう。
さてさて、229番目。辻さんがいます。最終日もタイムオーバーなし。トータル699点。この悪天候の中、立派に完走です。関西方面の方、辻さんを見かけたら、気をつけして一礼するようにね。とりあえず全日本猪名川で、大会本部でお仕事している辻さんの姿は拝めるはずです。
223番目はケリー・ウイリアムス。クリスティーヌは失格になったけど、妹は立派に完走しました。2000年のデナシオンに姉妹で出場したときには、妹はねーちゃんの足を引っ張っていたけど、若いってのは素晴らしい。
ケリーの二つ上のポジションには、秋山さん。最終日、51分のタイムオーバーでした。あぶねー。今回は、TYS125Fのデビュー戦だったり、ご本人の初SSDTだったり、いろいろたいへんだったと思います。また出るかな?
208位が、木村さん。木村さんも最終日24分のタイムオーバーをしています。木村さんにとって、今回のSSDTはどんな大会だったのかなぁ。過去、TY-Sスコティッシュ、TY-Zスコティッシュのデビューと、みずからSSDTを走った木村さん。SSDTでデビューさせた3台目のトライアルマシンです。成績はともかく、木村さんが6日間走らせつづけたTYS125Fを、もうすぐぼくらが走らせることになるのです。土産話、早く聞きたいなぁ。
198番目に、ミショーさんがいます。でもミショーさんは失格。ちょっととほほですね。
375番目と360番、注目の一番は、イリス・クラマーが勝利しました。マリア・コンウェイは15点差で負けちゃいました。イリスはイーハトーブに来たことがありますが、イーハトーブでいっしょに走った方々は、あのときのイリスの笑顔を思い出して、拍手してあげてください。
299番目は、失格のミカ・ベステリーネン。親父が世界チャンピオンでも、SSDT完走はなかなかむずかしいご様子。もっとも、元世界チャンピオンも失格になっているんだから、しょうがないか。
さて、41位は、野崎史高。最終日は金曜日と同じく15点と、点数的にはまずまずかな。でも、杉谷からの報告によると、あいかわらず手首は動かないらしいですね。あ、この杉谷の報告はみんなも読んでいるのだった。トータル111点。このあたりの順位は、黒山一郎さんも入ったことがあります。順位的には平凡なものだったと思うけど、きっといろいろ勉強になったんじゃないかな。これも土産話を聞きたいなぁ。
24位は成田匠。83点だった。同じTYS125Fに乗るマーチン・クロスウェイトにはたった3点差。前の日には10点差だったから、ずいぶん追いつめたんだけど、間に合わなかったですね。
で、クロスウェイトは22位でした。200cc以下の優勝。
クロスウェイトのひとつ上にいるのがジェームス・ランプキン。マーチン・ランプキンと一緒にドギー・ランプキンのマインダーをやっている人。黒山二郎くんもへたじゃないけど、敵はSSDTでこんなところに入賞するやつをマインダーにしているということです。
ジェームスに2点差、20位はクリストフ・ブルオン。78点。最終日にちょっと減点を増やしたけど、これ、ルーキーオブザイヤーじゃないのかな。大健闘だったと思います。もてぎで会ったら、ほめてあげてくださいね。
このへんから上は、有名な人が目白押し。スティーブ・サンダース、ジョン・シャート、ジョン・ランプキンとかつての世界ランカーがいて、その上にダン・ヘミングウェイ。世界選手権では弟のベンのマインダーをやってます。
10番目につけているパスケットは、失格印がついている。この人の失格理由は、よくわからない。マシンを交換したとか(笑)、なにかやっちゃいけないことをやったのかな? 一時は優勝候補だったのに、残念でした。これも、どうしたのか、もてぎで聞いてみようっと。
8位はコナー、7位カモッジ、6位コリー。こりゃ、世界選手権みたいなリザルトだ。5位はダン・ソープ。ソープおじさんの息子で、ときどき世界選手権に出てきて30位くらいになってますが、SSDTだとこんな連中と勝負するわけです。SSDTの奥の深さの一端です。
4位はビルバオ。今年は勝てませんでした。3位はギャリー・マクドナルド。木曜日の減点が痛かったですねぇ。去年のルーキーオブザイヤーから、今年は優勝のチャンスだったのに。
2位はベン・ヘミングウェイ。
そして優勝はホアン・ポンス。5〜6年前まで世界選手権のトップランカーで、今はチームを率いて活動しています。ライア・サンツやアントに・ボウもこの人のチーム。でもベータに乗っている弟子に対して、この人は今年はシェルコに乗っている。
ということで、嵐のような6日間は終わりました。でも、SSDTってのはこんなもんさという、イギリスの人たちのひょうひょうとした反応が目に浮かぶよう。雨と泥でどろどろになってずたぼろになっていると、あいつらは「楽しいかい?」と聞くのですよ。最初は、なんて意地悪な連中なんだろうと思うんだけど、難度かSSDTに通ううちに、その「楽しさ」がわかってくるようになるんでしょうね。
杉谷も、あと何年か、がんばってください。
ということで、お楽しみいただきましたSSDT日記は、本日をもって連載終了となります。いっぱい書いちゃったから、このまま来月号に乗せようかな。そしたら、手抜きだって言われるかなぁ。
そうそう、関係ないけど、本日は南信州トライアルののぞきど大会に行ってきた。せっかく初級クラスの固定ゼッケンがあるので、初級クラスで走らせていただきました。オールクリーンしようと思ったんだけど、その夢はあっという間に崩れ、優勝しようと思ったけど、3ラップ目にポカミスで5点をとってそれも夢敗れました。ま、そんなのはどうでもいいんだけど、ここがとってもいいロケーションで、天気のいいスコットランドみたいなところです。
でも、ここら一帯は牧草地で、野焼きをした結果が、このロケーションなのだそうです。スコットランドは、そのまんまほっといてもあのロケーションのはずで、やっぱりスコットランドにはやられたなぁという感じ。わかってもらえるかなぁ。
では、またそのうち。