雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

PhotoTrialを見ながら

 フォトトライアルを見ながら、遅いお茶をしています。
 そういえば、毎年フォトトライアルを見ながら、写真の解説なども日本語訳に加えていたのだけど、今年はやらなかった。今やろうっと。


●表紙●これはアンドラ大会。チャンピオン、藤波貴久の雄姿ですが、この第1セクション、この写真は1ラップ目だと思うけど(アンドラでは世界選手権は日曜日だけだった)、藤波は1ラップ目は5点だった。そういえば、少し顔つきも堅いような気がするけど、たぶん結果を知っているからそう見えるんでしょうね。この大会、ラガに負けたけれどもきっちり2位に入り、対してランプキンが7位と失速して、数字的には今シーズンを決定づけたといってもいい大会となりました。アンドラ大会をご存知の方はお分かりだろうけど(ほとんどいないか……)、後ろに見える高層マンションのあたりが、今までセクションが設けられていた山の麓になります。
●3ページ/ごあいさつ●右側がマリオ。帽子なんかかぶっているから、トレードマークのスキンヘッドが見えませんね。セクション待ちの間に新聞なんか読んでいて、この人、根っからトライアルが大好きなんだけど、そうは見えないしぐさが多いのも、イタリア人だからかな? 左はマリオのパートナーのアニエーゼ。彼女は日本文化が大好きで、納豆も喜んで食べるし、最近ではカタカナの看板を理解するまでになった。この写真はもてぎのAゾーンですね。
●4ページ●スイス大会の表彰式。ゴール地点での暫定表彰の時には、ランプキンは藤波のチャンピオンTシャツを着ていました。ランキング表彰は、自分も2位を祝福されなければいけないから、人のお祝いをしている場合ではないんでしょうね、たぶん。藤波は「ドギーはぼくのチャンピオンTシャツを着てくれないかと思った」と語っていました。
●6ページ/ご紹介●ポルトガル大会での、参加ライダーの記念写真。第1戦のアイルランドはお天気が悪かったから、ポルトガルの記念写真が使われているんでしょう。みんな、いい顔をしている。ぼくには、マンサノの表情が印象的。シーズン中盤から後半にかけて、マンサノがこんなに透き通った表情を見せることはなくなってしまったから。
●8ページ/アイルランド●アイルランド大会といいつつ、会場は大英帝国の北アイルランド。千葉県成田の東京国際空港みたいなものかしら。アイルランドといえばどろどろが有名らしいけど、ここは海岸線で、そんなにどろどろにはならない。でも雲は真っ暗で雨も降っていたし、やっぱりなんとなくアイルランドっぽい。これも人口の最終セクションだけど、岩を置いただけの、お金がかかっていないところがすばらしい。お金がかかってなくても、見栄えはそんなに見劣りがしない。
●10ページ●藤波のサポートに立のはモンテッサのメカニックのアレックス。もてぎのときには、チームメンバーはみんなフジガスレプリカヘルメットをかぶっていたけど、このときはまだショウエイ純正カラーです。右のラガとは、たぶん10分くらいしか時間差はないと思うけど、お天気は急変してます。藤波が登るのを熱心に見ている子どもが、ラガのときにはよそ見して、次にトライするライダーを見つめているのがおかしい。そのライダーとは、藤波か、ランプキンか? 10ページの下の写真に、藤田秀二さんが写っています。藤秀の2004年的には、ニコンのデジタルカメラを使いはじめたのが大ニュースだったけど、このときはメカニカルカメラのオリンパスを使っている模様。
●12ページ●黒山健一。これは、九州で田中太一に負けた1週間後なんですね。負けたからどうというわけじゃないけど、人間が犬にかみつくとニュースになるようなもんで、黒山健一が負けると大事件だから、思い出してみました。13ページは、左上のマンサノ以外は、イギリスの人たち。その隣はジャービスですが、よく見ると向こうでカメラの支度をしているマリオがいる。ということは、この写真はアニエーゼが撮影したものだ。彼女は、けっこういい写真を撮るんです。
●14ページ/ポルトガル●ラガの日。15ページ、ラガとともに結果を待つのは、お母さん。この人、もてぎにも毎年来ていて、ガスガスチームのケータリングサービスを担当しています。おにぎりとみそ汁じゃ、スペイン人はパワーが出ないんでしょう。でももてぎだけじゃなくて、ラガのお母さんは、世界選手権全戦でこれをやっています。
●16ページ●このランプキンの写真は、かっこいいなぁ。右ページは藤波。藤波のポルトガルは5位と2位で今シーズンの最悪リザルトだったけど、この大会の課題はマシンの仕上げ方にあって、この状態でこの成績なら悪くないと、藤波はさして落ち込んでいる様子ではありませんでした。強がりとか負け惜しみには見えなかった。でもみんなにすれば、さぞ不安に思うリザルトでしたね。
●18ページ●今シーズン、大躍進のジェロニ・ファハルド。やつは、西元良太の自転車時代のライバルだった。で、西元のほうがだいたい強かった。黒山健一は、調子は悪くないはずなのに、いまいち成績が出ない戦いを続けていた。日本大会以降のことを考えると、不思議。右の下に、指をケガしてしまった野崎がいます。タイヤのパンクで移動中に転倒して、こんなことになってしまった。このシーズンは体制面の不安もどうやら解決して勝負の年だったのに。
●20ページ/もてぎ●日本大会は、観客席にいるご自分の姿を探してください。23ページのラガの後ろに、パワークラフトの小玉さん、24ページの小川友幸の後ろにトライアル・エクスチェンジの高橋さんを発見しました。
●25ページ●黒山健一選手の痛いシーンの連続写真。岩に飛びつく時点で、すでになにかがおかしかった模様です。命にかかわるような負傷をしながら、このあと大会を走りきって、1ヶ月後にはまたヨーロッパに旅立つという強行軍、しかもそれで成績を出してしまうのだから、黒山健一の底力、おそるべしです。
●26ページ/アメリカ●もてぎ、アメリカと、藤波のチャンピオンが濃厚になった2連戦でした。この写真も足は出ているけど、失敗という感じがしません。予定通りクリーンしたり予定通り足を出し、なんだか藤波のシナリオが、ばっちり決まり始めた感じです。ここでおひとり紹介しましょう。アクセルホルダーの上の辺り、オブザーバーの後ろに、白いTシャツにグレーのベストを着ているスペイン人がいます。この人が、ESPNで放送されている世界選手権の映像を撮っているロベルトくんです。淡々と仕事をする人で、なぜかこのセクションではカメラを持ってませんけども。
この続きはまたいつか。