雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

おもしろいぞサッカー

 締め切りに向けて仕事(をするふりを)しつつ、ふとテレビをつけたら、オールスター特別チャリティーマッチ「世界選抜×ヨーロッパ選抜」なんてサッカーをやっていた。なんとなくのんびりした試合運びだったけど、3分見てたら、目が離せなくなった。これはすごいや。


 世界のトップクラスの選手が勢ぞろいで、勝ち負けとは異質のゲームを演じている。勝負がかかっていないから手を抜いているかというと、ぜんぜん逆で、これがサッカーなら、いつもテレビで観ているサッカーは格闘技みたいだ。
 倒した、倒されたでホイッスルが吹かれることもなくて、ボールがコート内にある限りは、ゲームが続いている。この人たちの足は、どんな構造になってるんだろう、ボールさばきが抜群。敵陣のまっただ中で、ライバルに囲まれても、ボールをキープしつづけて、ぽんと敵陣のスキを縫ってパスが味方に通っていく。この人たちったら、ほんとにサッカーが上手なんだね。あったり前だけど。
 人が倒れてペナルティでボールの権利が移って点が入るんじゃなくて、技術の積み重ねで得点されるサッカーは、迫力はないけど、おもしろくて、スピーディで、楽しかった。
 気がついたら、90分、すっかり見入ってしまったではないか。このサッカー、スマトラ津波の救援イベントということで、スタジアムも選手もボランティアだそうだけど、スマトラ沖被災地には、これ一発でざっと14億円が集められて送られるんだそうだ。技術も寄付金額も、桁がちがうわ。
*追伸(17日書きたし)
 本日のネットニュースを閲覧してみると、この慈善サッカーについての記事も、何対何でどっちが勝ったとか、中田が得点にアシストしたとか、そんな内容でしかない。うまいこと相手の裏をかいて得点した選手が、入れられてしまったゴールキーパーとハイタッチをするシーンなんか、いつもは見られないいいシーンだったと思うけど(いつもこれだと、緊張感が足りないかもしれないけど)、そういうのは、報道にとって大事な部分じゃないのかなぁ。
 と、報道人のはしくれとして、少し考えさせられたりもしたのでした。