雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

スペースシャトルと電車男

フランスの渋谷と日下

この本文とはなんの関係もない
フランスでの渋谷勲と日下達也
スーパーでお買い物中

 トライアルの周辺について、あれやこれやいろいろ書かなきゃいけないと思うんだけど、なにかがひっかかっていて書き進まないので、こういうときはあっさり気持ちを入れ替えて、書きたいことを書こう。

 NASAが「我々はまちがっていた」と発表? ほんまかいな。この前、彗星に人工衛星ぶつけて喜んでるんじゃないぞと怒ってみたけど、今回のNASAの発表は、えらいと思った。技術者なんて、なかなかそうそう、自分たちがまちがっていました、なんて言えないもんだ。
 思うに、この前のスペースシャトルの事故ってのはとてもとても不運が重なったもので、これまでもタイルなんていっぱいはげおちてたんじゃないかしらん。だから今回も、タイルがはげ落ちたのは事実として、それで再突入の時にディスカバリーがコロンビアみたいになるおそれってのは、とっても少ないんじゃないかと思う。
「おれたちはまちがっていた」。
 NASAがこう発表できるアメリカって国は、まだまだぼくが考えているより、ずっと強敵だと思いました。


 なーんてえらそうなことを書きながら、電車男がすごいなというお話し。
 本屋さんで単行本を見たら、こりゃ読めないぞと3秒で本を閉じてしまったものですが、番組はおもしろいではないか。ストーリーはどーでもいいし、この物語の出典も、ぼくにはどうでもいい。画面から流れてくる話の展開と各々のキャラクターが、ものすごく生き生きとしていておもしろい。
 こんな推測はいかがでしょう?
 世の中、秋葉原人間が増えている。きっと、テレビ番組を作っている側にも、たくさんの秋葉原人間がいるにちがいない。こういう人たちにとって、時代劇やあたたかいホームドラマは、自分たちのテリトリーではない。だから彼らの作るホームドラマや時代劇は、なーんとなくリアリティのない仕上がりになってしまう。ところが電車男は、もろにストライクゾーン。自分たちがおもしろいと思うものを、おもしろいと思う演出でつくりあげていく。「2ch用語を公共の電波で流すのはいかがなものか」なんて上司の顔色をうかがう必要もないし、やりたい放題。
 ほんとは、団塊の世代のプロデューサーが、額に汗流しながら作ってるのかもしれないけど、秋葉原人間が、自分たちの心地よいようにドラマを作っているコンセプトの明解さが、見ていても気持ちいい。
 作っている本人たちが心底楽しくなければ、見ているひとが楽しくなんてなれないよなーと、あらためて思いました。テレビドラマも自然山通信も、オートバイも、みんなおんなじだ。