雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

相模川のおそうじ

 先週の日曜日、1月29日に、相模川河川敷で、ゴミを拾う集いをやりました。
 清掃活動は、世のため人のためという気がしますが、実はやっているほうが、それなりに気持ちがいい。自分の部屋さえ片づけられないやつがなにをいうかと自分でも思うけど、自分たちの遊び場がきれいだというのは、やっぱりいいものです。
 お天気もよくて、ぼくはたまたまクルマが車検に出ていたんで、TY-Sに乗ってちょっとツーリング気分。こういう日曜日も、悪くないです。


 関東圏外の人には通じない話題ですいませんが、今回は座架依橋の下を清掃しました。もともとこの活動は、座架依橋のあたりは清掃範囲にはいっていなくて、というか、そこまで目が届いてなかったのだと思います。
 ところが、多くのトライアル愛好者たちは、なぜかこの橋の下を活動拠点としている。河川敷全体は、これまでの清掃活動で少しずつきれいになったり(そこにまた新たにゴミを捨てたりする人だっていますが)してきましたが、みんながクルマを止める座架依橋周辺は長年にわたって蓄積されたゴミが積み上げられていたのです。
 散乱したゴミ(これらはいわば河川敷での生活ゴミで、ペットボトルやコンビニ袋など、もしかしたらオートバイ仲間が持ち込んだかもしれないゴミあり、しかし中にはスプロケットやオイル缶など、明らかに仲間が置いていったと思われるものもあります)をひとまとめにし、確信犯的な産業廃棄物のかたまりを移動してこれもひとまとめにし、行政に処理をお願いするというのがこの活動です。

 今どき、ごみは出すものの負担で処理するものだから、勝手に捨てられたゴミを最終的に行政が税金で処理するのもおかしな話だと思うのですが、一方行政としては、ぼくらが手伝わなければ集めるところから自分たちでやらなければいけないので、さらに対処が遅れてしまう。ゴミを捨てる人たちを呪いながら、現状の折衷案がこの活動というわけです。
 ゴミを処分していると、中に大量の注射針が出てきた。バイク乗りも20人から集まると、中に詳しいのがいて、これは糖尿用のインスリンの針にまちがいないという。麻薬じゃなくてよかったというか、麻薬だろうが糖尿だろうが、捨ててもらっては困るのですよね。慎重にひとつひとつビニール袋に入れて、他のゴミとは別に処理しました。今回のところは、これが一番やっかいなゴミでした。
 当初こういう活動は環境応援団いっぽさんの主導のもとにおこなわれていましたが、いつまでもそれでは自主性もないし、いっぽさんはこのエリアだけではなく、もっと広い視点で活動するべき集まりだから、このエリアを活動拠点としている者たちでなんとかしようぜということで、今では“猿が島利用者連絡会”というのができていて、今回はこちらの主催になります。
 といっても、まるで任意団体なので、事務所があるわけでもないので、ここで遊んでいる人たちは、その瞬間から利用者です。そしてそういう人が、このエリアのことを考えてくれて、誰かと相談したいなと思ったら、その瞬間から利用者連絡会の仲間です。活動の実体がイマイチ見にくいとか、いろいろ改善の余地はあるんですが、それでも継続は力なりみたいで、少しずつ理解は広がっているみたいです。
 今のところ、なぜか長いことトライアルを楽しんでいる勢力の協力があんまり得られていません。座架依橋はトライアル練習場としては平らだし物足りないので、トライアルずっぽりの人たちは、とうの昔にこのエリアを卒業してしまっているんでしょうね。でも、昔お世話になった人は少なくないはずだから、ぜひ考えてみてください。手伝ってくれとは言いません。考えてくれるだけで、事態は変わっていくはずだから(これは、救急レスキューの普及活動をしている人に教わった。ぼくが人を助ける救命スキルを持っていなくても、ひとりひとりが助けられる命があるのだと考えるだけで、世の中は必ずそっちへ向いて動いていくということでした)。
 あと、残念だなぁと思うのは、こういう活動をしている横で「おまえら、なにじゃまなことやってんだ?」みたいな顔をしてオートバイに乗ってる人たちがいるんだな。ゴミ拾えとは言わないけど、せめて徐行してってほしかったなぁ。
 でもこんな感想も、ちがう立場の視点を持ったから感じることかもしれません。ぼくもふだんどんな走り方をしているのか、もう一度じっくり考えてみたほうがいいかもしれません。
 活動が終わって(活動自体は1時間ちょっとで終わります。1日ゴミを拾っていたら、そりゃもうえらい量がたまってしまうにちがいない。1時間くらいだから、やる気になればいつでもできるんですけどね)、いつものように河川敷を散策すると(来週の準備というのもあります)、今ゴミを拾ったというのにがっかりするくらいのゴミがあちこちに散らかっています。これなんか、完全に視点のちがいで、ぼくらはトライアル愛好者でありながら、ゴミを拾う時にはゴミ拾い人の視点でものを見ている。トライアルマシンに乗ったところから見ると、また別のゴミが見えてくるわけです。
 トライアルの視点でしか見えてこないゴミも、きっと多いんだろうなぁ。つまりこれらのゴミは、ぼくらトライアル愛好者が始末しなければ、ずっと放置されている可能性があるということです。トライアルマシンでは大きなゴミは運べないし、それこそ、四駆の仲間たちと共同作業して、河川敷の奥からゴミを一掃する活動ってのを、今度はやってみたいものだと思います。
 それにしても、なんでこんな奥までゴミを持っていくかなぁ。こんな奥深くまで持っていくんだったら、近くの処理業者にいくらか払って持ってもらったほうがぜんぜん楽だぞって、当日ゴミを拾った面々の統一見解でした。そうは思わない人がいるから、不法投棄ゴミは生まれるんでしょうけどね。
 今回の活動について、主にオフロードバイクで楽しんでいる方々の感想やご意見が、少しずついろんなところで発表されています。みなさんが、それぞれのことばで語る清掃活動は、ぼくが言いたくて言えていなかった部分を、みなさんで代弁していただいているようで、とってもほっとした思いです。ありがとうございました。
今回の活動についてのみなさんの報告
猿が島利用者連絡会(いっぽ内)
環境応援団いっぽ
オートバイ少女
Masato’s Something New(Something Old)
Summer Breeze Y,B,R,R
オフロ-ドバイクは大キライ
浅草ナイスガイズ70オーナーズクラブ(イベント報告)
亮太・輝生のモトクロス日記