雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

デ・ナシオン募金

 日本GPが終わって、本当は個人の日記のネタではないんだけど、みなさまにお礼です。
 今年も、デ・ナシオン募金へのご厚意、たいへんありがとうございました。選手会のTシャツ販売・募金箱(選手会は小谷徹さん代表。小谷さんのブースに間借りしていました)とあわせて、ボランティアの方々が募金箱を持って会場を回ってくれました。
 両日合わせて、4万円弱をいただきました。


 トライアル・デ・ナシオンについては自然山通信TDNページ(https://www.shizenyama.com/archives/tdn/)をご覧ください。ここに、これまで自然山通信に募金いただいた方のご厚意も一覧しています。お名前を出した方がうれしい方もお名前を公表することなく募金されたい方もいらっしゃるので、募金一覧ではイニシャルで表示させていただいています。
 あらためてページを見てみたら、募金活動は2003年から始まってるんですね。今年で、4年目になる。初年度は、あちこちに募金箱を持って出かけたりして、ニシマキも熱心だった。実は、最近デ・ナシオン募金についてはあんまり活動的には動いておりません。それでも、日本GPのときに志のある方が募金活動を買って出てくれたり、あるいは自然山通信の商品を買ってくれた時に「釣りはいらねー、募金しておくれ」と100円とか200円とか、何千円とかごくまれに1万円とかご提供いただく方がいて、感謝です。
 正直なところ、自然山通信としては自分ちの商品をせっせと売らなければいけないわけで、それすら商売っ気がないと怒られているというのに、募金活動に精を出すのも限界がございました。ニシマキの募金パワーが力尽きてしまっても、みなさんから着々とお気持ちが集まっているのは、うれしい限りです。
 そんな中、こんなサイトが誕生しました。ISDE Team Japan(http://www.isde-japan.jp/)。2006年から、MFJが正式にナショナルチームを認定することになったISDE(インターナショナルシックスデイズエンデューロ。SSDTと雰囲気が似ている名称ですが、もともとSSDTとISDEは兄弟。30年くらい前まではISDTと呼ばれていて、さらに兄弟感が強かった)ですが、MFJからは遠征費用の援助が一銭もない。ナショナルチームを認定しておいて一銭も出ないというのもすごい話だなぁとは思うんだけど、エンデューロ界においては認定ナショナルチームの誕生は悲願だったから、まずは大きな前進なのだ(トシ西山さんが出場して以来、ISDEに出場する日本人は、すべて個人参加であって、国別対抗が基本となっているISDEにあっては、いわばおみそのような存在だ)。
 で、ISDE派遣のための遠征費用を、有志によって集めようという動きが高まってこのサイトの誕生となった。あいさつ文を書いているのはMFJ エンデューロ部会長の神保一哉さん。日高2Daysエンデューロの主催者でもある。日高2Daysエンデューロのページ(http://www.hidakanet.jp/)もかっこいいけど、このISDEページもかっこいい。考えてみれば、自然山通信のTDN(トライアル・デ・ナシオン)募金ページは、4年前にとにかく作らなきゃいけないと思って作ったきり、なんの化粧もお色直しもしていない。やられたなーと思ったのが、本日の日記を書くきっかけでした。ISDE募金にあたっては、関係者の方などから「募金てのはどんなもんかいな」という問い合わせを受けて、あーだこーだと先輩面して語らせていただいたのだけど、今となってはお恥ずかしい限りです。
 ともあれ、今年のTDNは、実はちょっと厳しい。TDN派遣には、ヨーロッパに拠点を持っているライダーもそうでないライダーも、一律同じ派遣援助がされているのだけど、当然ヨーロッパに拠点を持っていないライダーには財政的に厳しいことになる。たとえば去年だったら、藤波、黒山、野崎はヨーロッパに拠点があり、渋谷と女子チームの萩原、西村、高橋は拠点がない。ところが一転して今年、ヨーロッパに拠点があるのは藤波だけになってしまったではないか。7人の代表選手中、(藤波が選ばれるとして)6人が日本から出向いていかなければいけないことになる。
 ニシマキが募金箱持って会場を回させていただいた当時は、各大会ごとにけっこうまとまった額をいただいたこともあったのだけど、あんまりたびたび募金箱を持っていると、なんとなく避けて通っていく人もいたりして、具合が悪いかなと思うことも多かった。
 いいんですよ、募金なんですから。自分の気持ちがある時に、余裕がある分だけいただければいいの。顔見たからって、入れなきゃ許さんとは申しませんし、実際、今回は許してねと笑顔で目前を通りすぎていく人もいました。そんなスタンスでいいんだと思うんです。
 でも、忘れないでください。たぶん、ほうっておくとみんな忘れちゃうから、赤い羽根とか、1年に1度、思い出したように募金イベントが展開されるんでしょうね。これみよがしに赤い羽根をつけないでも、必要なら1年中いつでも募金すればいいわけなんだけど、赤い羽根より対象者が少ないトライアルでは、もしかしたら毎日イベントをやってかないと、必要な派遣費用は集まらないのかもしれません。
 ISDEページはすごいなーということを書きたかったのだけど、最後は愚痴っぽくなっちゃった。どうぞ、よろしくお願いします。
 写真は、やはり本文とはぜんぜん関係なくて、ポルトガルの海辺の街の壁画と犬。