雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

相模川の最近

 急な話で申しわけないけど、今度の日曜日、8月6日には相模川の河川敷で、ちょっと大規模な清掃活動がおこなわれる。お気持ちとお暇のある方は、ぜひお出かけください。2時間くらいで終了しますから、遊びかたがたでけっこうです。
 さらにもーしわけないことに、当日はぼくらは全日本選手権の取材で、北海道大会に出かけています。旭山動物園で白熊を見たいんだけど、今度はかなうか。って、そういう話がしたいのではないのだ。


 ここ最近、相模川の河川敷では、ふたつの事件があった。ひとつは、子どもたちが遊んでいるモトクロスコースのパドック(というか平地だけど)に、でっかいステージができあがっちゃって、解体された現在も、廃材が放置されている。これは、モトクロス連中がいやな思いをしながらチェックしているので、今度の清掃の日にきれいさっぱり処理されるでしょう。
 もうひとつは、ぼくらがトライアル大会をやってる拠点である座架依橋の下に、なんと家ができちゃった。ブルーシートも板もなにも、全部新品で組まれた小屋。いったい、誰がなんのために作ったのか、さっぱりわからない。小屋の中からはコードがでていて、発電機をつなげば中で文化的生活も送れるようになっているようだ。ホームレスにしては、お金がありそうだ。
 それにしても、クリーンアップトライアルなんて名前のイベントをやっている横にそんなものがあったんじゃかっこ悪いというか示しがつかないというか、とにかく目障りなので、さっそく行政(相模川総合整備事務所)に電話してみた。もしかしたら、行政が工事用とか監視用に立てたものかもしれないとも思ったし。
 もちろんそんなことはなくて、行政が関知しないものだった。最初に電話したときは行政もまったく知らなくて「うちが建てたものじゃないのは確かですけど、どんなものですか?」なんて逆質問されたりした。
 電話番号も聞かれて、ちゃんと翌日にはお返事がきて「確かに確認した。行政としてはでてってねとお願いしてく」という連絡をいただいた。いきなりぶっ壊しちゃえばいいのにとも思うけど、世の中、そういうワイルド7みたいな暴力的正義は認められないんだよねー。

 左はその後、小屋に貼り付けられた行政からの「小屋を始末せよ」の指示書。犯人は吉田さんなんだね。こういう紙は何枚も貼られていたから、行政と吉田さんは何回か話し合いを持ったのかもしれなかった。
 行政がもっとちゃんとやってくれれば、というような愚痴はいろんなところで聞くけれど、行政は行政で、やるべきことをちゃんとやっている。それが仕事ってもんだ。民間人のぼくらは、やるときは思い立ってだだだとやるけど、やらなくなると知らん顔してしまうことが多い。で、自分が一生懸命動いているときは行政の動きの悪さが気になっちゃうんだよね。以上、余談。
 
 その後、小屋は無事なくなった。でも、こんなところに勝手に建てる吉田さんだから、始末も勝手だ。小屋をぶち壊して、そのへんで燃やしちゃったらしい。今、現場には大量の燃えかすが放置してある。ちょっと離れたところには畳もある。小屋の中身だったのかどうかは、よくわかんない。
 こうやってゴミが散らかっていると、ゴミを捨てるのになんの抵抗もなくなる。一晩ごとに、花火の燃えかすが増えていくけど、畳や建材が大量に捨ててあるのに、花火を放置していくこぞうたちをとっちめているひまもない気がする。
 しかしそうはいっても、相模川のゴミは確実に減った。ゴミの大規模清掃を前に、先週はこのあたりをひとまわりしてみた(その大半は遊んでいた)だけど、ゴミはあんまり見あたらなくなっていた。ただし夏草が元気に育っているから、その草に覆われてゴミが隠れているのかもしれない。それでも全体には、きれいなところにはゴミは捨てられず、ゴミはゴミのあるところに捨てられるという法則がある。
 ゴミを捨てる人はあとを絶たないけれど、ゴミを始末することでゴミは確実に減っていく。
 ペットボトルや缶のゴミは餅帰って自分ちで捨てていただき、ベッドやバッテリーや自動車やスクーターは、捨ててある場所をチェックしておいて一斉清掃のときに行政に持っていっていただく。
 相模川の河川敷では、こんなことをしながら、ちょっとずつオートバイの市民権を認めてもらえないかなぁ、なんて活動をしているのでした。
*写真は、相模川クリーンアップトライアルを手伝ってくれている栗原さんが撮ってきてくれたものでした。