雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

スコルパSY250F

 スコルパ250Fに乗せてもらいました。ベルドンが終わってから。
 去年の11月にプロトタイプに乗せてもらったことがあるけど、このマシンに乗るのはそれ以来。プロトタイプは、低速はスムーズで高速はどえらいパワフルで速いマシンだった。
 今回乗せてもらったのは、それとはまったくちがう性格のマシンになっていた。


 今回、ベルドンではコロメが優勝したけど(アンドラについて、藤波マインダーのジョセップにベルドンの結果を聞かれてコロメが勝ったよと報告すると「えぇっ、コロメが勝ったの?」との反応。コロメが優勝するはずじゃなかったらしい)、優勝したからってわけじゃないけど、マシンはとってもいい感じだった。排気音は乾いた感じで気持ちよくて、ミスファイヤもない雰囲気できれいに回っていた。操縦性の軽い感じはプロトタイプそのまんまで、こりゃいいマシンになったなぁという印象です。
 プロトタイプが「はえーっ」という印象だったから、このマシンの第一印象は「遅い」。そういう印象を語ったら藤波貴久曰く(もちろん彼が乗ってみたわけじゃない)「トライアルなんだから、そういうふうになるでしょうね」という反応だった。きっと、ホンダ4ストロークもそういう過程をたどったんではないだろうか。
 アンドラの金曜日に、タデウスが到着。「ちょっと乗せてみろ」とジョルディ・パスケットが試乗した(ビデオで撮影した。ファハルドに「ガスガスに言いつけるぞ」と冷やかされていたけど)。パスケットとタデウスの会話はなぜか英語なので(藤波のタデウスの会話はスペイン語)盗み聞き。
「1月の時点ではすげーパワーがあったけど、どんどんパワーを落としていったんだ。それでこうなった。この仕様がいいみたいよ」
 ということだ。パスケットが試乗したのはマインダーのマシンで、タデウス本人のはもっといいの?と聞いたら「おんなじおんなじ」というお答えだった。
 次の全日本では、黒山、野崎、成田のマシンがこんな快音を響かせて走るのかな? 楽しみです。
 アンドラでは、コロメがセッティングしていった結果、日本で聞くようなちょっと濃いめの感じの音になっていったけど「標高が高いから、パワーがほしくてどうしてもガソリンをたくさん送るようになるよね」とのことだった。空気が薄いから、ガソリン濃くしたらますます濃くなってしまうではないかと思うんだけど、このへんは、今度全日本で木村さんに教えを乞おうと思いました。コロメやグレッグに教えてもらうには、ことばの壁が大きすぎます。
 写真はニシマキの試乗に便乗して250Fをテストする並木さん。グレッグ、ありがとう。