雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

イギリス脱出

杉谷に脅かされていたわりには、イギリスはふつうに脱出できた。杉谷から脅かされたときには、帰るのが憂鬱になって、このままイタリアかスペインにでもいっちゃおうかなと思ったんだけど、帰ってきた。日曜日にバルセロナに帰るチリとロベルトともうひとり、この日に友だちになったマルコと3人でディナーをして分かれ、そこからは日本へ向かってイギリスに突進する。

1週間前にベルギーから日本に帰った杉谷は、ヒースローのトランジットでものすごいセキュリティチェック渋滞に出会い、時間ぎりぎり、飛行機のゲートが閉まっていたというお気の毒な自体に遭遇していた。もちろん荷物チェックも厳しいから、ビデオカメラやヘルメット、カメラにコンピュータに各種充電器と、つまんないものを山ほど持っている身としては、たいへんめんどくさくなったものだったけど、まぁそろそろうな丼も食べてみたくなったので、日本に帰ることにしたのだ(ほんとは、ヨーロッパにい続けるなんて勇気はこれっぽっちもない)。

杉谷はベルギーからのフライトで、ぼくはフランスからというちがいもあったのかもしれない。さらにぼくは、なぜかパリで東京までのチェックインをしてもらえず「ロンドンからのボーディングパスはロンドンでもらってね」と言われてしまった。しかも乗り継ぎは1時間ちょっとしかないもんだから、最初から大慌てで、飛行機を降りたところで係員に「おらー、急いでいるぞ」と申告して荷物チェックも真っ先に済ませた。

荷物チェックは2ヶ所あって、その都度コンピュータをカバンから出さなきゃいけないめんどうはあったけど(複雑な形のビデオカメラとコンピュータをザックに放り込んだので、コンピュータは出したら二度と入らない)、2回とも待ち時間なしでチェックを受けられたし、たいへんスムーズでした。

人から得る情報も大事だけれども、自分のことは、自分で体験するまでわからないという教訓でした。

写真は、朝一番でシャルル・ドゴール空港に駆けつけたのに、ターミナルがちがうといわれてターミナル移動のバス待ちで1時間近く待たされて、とほほになっていたときのバスがいつも止まっているあたりの舗装路面。わかりにくいだろうけど、素人のトライアル大会に使えそうなくらいに路面が波打っている。成田空港だったら絶対に許してもらえなさそうな品質。成田だったら、シャトルが1時間もこないなんてこともないだろう。でも、そのいいかげんさゆえに、なんとなく成り立っている分かがあるような気がしてしょうがない。