雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

一色さんとトライアル

一色さんはじめの部

 マンガ家の一色登希彦さん(一色さんの公式サイトはこちら)と、トライアル遊びをしました。
 一色さんは、藤波貴久をテーマにした(正確には、藤波を師と仰ぐ無鉄砲な若手が主人公)作品を発表して、今年はツインリンクもてぎのイベントをマンガで紹介するというお仕事をされています。
 その一色さんが、今度、ヤングサンデー(小学館)でトライアルマンガを描くことになり、ぜひトライアルマシンなるものに乗ってみたいと申し出てこられました。ちょうどHRCからお預かりしているRTL250Fがあるから、とある7月6日水曜日、一色さんをトライアルマシンに乗せる集い(参加者1名)が催されたわけです。


 一色さんは、前回の作品を描くにあたって、藤波貴久にインタビューする機会を持っておいでだし、もてぎの世界選手権もずっと観戦されているから、観戦者としてはただ者ではありません。でもトライアルライダーとしては入門以前なので、楽しみ(笑)。サーキット走行などはされているから、オートバイに乗るについては、そこそこ経験をお持ちのようです。
 トライアルマシンは低速域のパワーが凶暴なので、いきなり乗せて吹っ飛んでいかれてもこわいんで、最初にアクセルを(極力)回さないでスタートする習性だけ覚えてもらって「じゃ、好きに乗ってみて」とマシンを預けました。実はこのマシン、アクセルがほんの少ししか開かない特別装置がついてるから、少しは安心していられます(自然山通信と伊藤敦志さんの侃々諤々の成果。必要な方、興味のある方、自然山通信ニシマキまでご連絡を)。

上達中の一色さん1
上達中の一色さん2

 最初にトライアルマシンに乗った一色さんのお姿はこんな。恥ずかしいお姿をさらしてごめんなさい。でも、初めてトライアルマシンに乗って、すくっと立ち上がって走らせられる人って、そんなに多くないので、一色さんは自慢して(も)いいです。
 ご本人も、自分がトライアルマシンに手間取っていることを認識しておいでだったので、しばしトライアルマシンの乗り方の手ほどきをしたところ、一色さん、覚えが早い。あれよあれよの間にスタンディングスティルはものにしてしまうわ、まぁちょっとかっこ悪いながらもターンのフォームもさまになってくるわで、見ていても楽しかった。マンガを描く上で、どれほど参考になるようなことをお伝えできたかは微妙ですが、まずは楽しくトライアルバイクに触れていただいたのは、ぼくにとっても大きな収穫でした。
 調子に乗って、ウィリーもやってもらうことにしました。実はウィリーは、マンガのストーリー的にも大きな要素があるので、ご本人も「おっかない」とかいいながら、興味津々でありました。やってもらいましょう。
 藤波貴久御大は、テレビの番組で武田真治さんにウィリーを教えてうまくいかず、モンキッキにウィリーやらせてリヤフェンダーを叩き割らせました。そんなのをリサーチされているから、一色さんもびびりモードです。フロントをあげるのって、藤波貴久が思うよりもはるかにむずかしい。ぼくはけっこう苦労したんで、その段取り通り、一色さんに教えてあげた。

本日の成果

 そしたら、ぼくが苦労したのの半分くらいの飲み込みのよさで、一色さんはフロントをあげはじめたのでありました。クラッチを操作する左手が限界になったのと(クラッチを使うなという先生も多いけれど、いろんなご意見を伺って、将来的に役に立つ上げ方をするには、最初からクラッチを使う上げ方を覚えたほうがいいと、今は思ってます)たった一度ひっくり返ったときにクラッチレバーの先っちょを折ってしまったので、それにて体験走行会は終了ということにしました。写真は、本日の成果(ただしこの写真は、ちょっとまぐれが入っています)。
 一色さんのマンガは、近々、ヤングサンデー誌上にて発表される予定です。乞うご期待。と同時に、一色さん、トライアルをやりたくなったみたいなんで、こちらも楽しみにしておきたいと思います。またいつでも乗せてあげますから、おもしろいマンガ、描いてくださいね。
○追記
 こんな日記を書きましたと一色さんにご報告したら、喜んでいただきましたが、お顔がでるのはNGだったらしい。ごめんなさい。あわてて、顔をいれかえておきました。でも顔出しNGなのにご自分がトライアルマシンに乗っている姿が公開されるのはうれしいらしくて、職業マンガ家とトライアル好きとの狭間でお悩みのご様子。もっとお悩みください。