雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

ちんちん電車2

 全日本九州大会に取材で、熊本へ出かけた。
 九州大会には、ずいぶん前に杉谷が出場するってんでふたりでいったことがあったけど、最近はぼくひとりででかけるのが定例になっちゃった。二人で行くなら自動車に乗って、会場で自然山の出店をすることになるんだろうが、世界選手権の開幕があったり本誌の締め切りがあったりして、二人揃ってくるまで九州ツアーをするのは無理ってのが現状です。残念。最近は試合の速報をするお仕事もあって、日曜日の晩はどこかのホテルで朝までお仕事というのがパターン。お値段が安いのと全室インターネット接続可能というのが気に入って、ぼくらは東横インを愛用してます。この冬、東横インは大失策があって世間のバッシングを受けているけど、失敗はぼちぼち改めていただくとしましょう。今回泊まったのは数日前に開店したばかりのところで、オープン記念で宿代は3950円だった。


 ホテルまでは、亜路欧の黒田くんに送ってもらった。実は今回は、東京から亜路欧さんのグランビアに乗っけてきてもらった。すっかりお世話になりました。ありがとうございました。
 で、大会が終わったら、今度はホテルまで送ってもらった。会場からホテルまでの間にリザルトを整理して、ホテルに入ったら速報原稿を書いて、全部仕上がったらおしまいなんだけど、そうそうさっさか原稿が書けるものでもないので、全日本の夜は、ベッドを使うことがほとんどない。もったいない。
 それでも部屋にベッドがあるってのはおおいなる誘惑で、10分だけ寝ようとか思って横になってしまう。10分だけ寝られるわけが内じゃないか。で、1時間ほど寝てしまう。なぜか1時間で目が覚めるあたり、最低限の責任感があるんでしょうね。
 動きっぱなしになっているコンピュータに座ってみると、杉谷から「起きてるかー」というメッセージが届いていた。すいません、寝てました。全日本の速報と同時に自然山通信4月号の締め切りでもあるので、まぁなかなかせっぱ詰まった一晩でもあるのでした。
 ひょっとして、このままもう一泊して、本誌を完全に仕上げてから帰るという手もあったのだけど、チェックアウトぎりぎりまで仕事して、ふらふらと街へ出る。ホテルから熊本駅までは、市電に乗っていくのが便利なんだそうで、またもちんちん電車のお世話になった。世田谷線よりずいぶん古い車両で、こちらは床が木製だった。
 全日本の会場は標高が高くてちょっと寒かったし、きのうは夜だったので気がつかなかったけど、街の中では、けっこう桜がいい感じに花を開いている。あー、こりゃ、こっちで仕事を仕上げてもう一泊して、花見でもして帰ろうかなと思ってみたけど、よく考えてみたら水曜日にはスペインに向けて出発するので、花見をしていると飛行機に乗れないことがわかった。で、なくなく帰る。
 帰りの新幹線の中でも仕事をしようと、3人席の一番前を指定する。ここにはおそうじ用のコンセントがあるのだ。コンセントを使いたいから、とちゃんとお断りして、熊本駅のお兄さんもコンピュータ使うんですねと調べてくれた。で、ちゃんとコンセントのある席を確保できたのだけど、なんと、このコンセントは形状が特殊だった。そういえば、新幹線のこの席を愛用している吉村誠也氏が、アダプターを持ち歩いている話を聞いたことがあった。残念。
 でも、最近のバッテリーは長持ちするし、かつこちらもそんなに熱心に仕事をしているわけじゃなかったので(弁当を食べた雑誌を読んだり、トイレにいったり、それなりにすることはあり)博多から新横浜まで、結局バッテリーはもってしまった。
 新幹線にしろ飛行機にしろ、こうやって移動すると熊本もあっという間で、なんか、つまんない。
 ということで、写真はとても楽しいちんちん電車、熊本版。