雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

世界はNOKIA


 NOKIAの電話機を使ってます。ヨーロッパから(に限らず世界中から)日本語のメールを送りたいので導入した電話機ですが、巷の評判を聞くと、NOKIAの電話機はたいてい評判がよろしくない。なんでも、日本製の電話機に比べると、とっても使い勝手が悪いのだそうだ。


 ぼくもそう思う。ためしに使い勝手がおかしい点を並べると、けっこうすごい。まず、自分の電話番号を調べるのに、電話帳を開いてSIMメモリー空間を開いてさらにその中にの電話帳の中の自局番号をチェックしてようやく判明する仕組みになっている。メールフォルダの自動選り分け機能もない。時計にはアラーム機能がなくて、特定の電話に対する着信拒否もできない。日本の人に言わせると、なんでこんな電話が売られているのか理解ができないっていうことになる。
 ところが世界では、NOKIAは圧倒的に売れまくっている。日本の携帯電話と来たら、シェア争いに勝てないばかりじゃなくて、ほとんど参加していないに等しいていたらく。こりゃどう判断したものか、日本と日本以外では、ものの価値観がとんとちがうのかもしれない。
 1枚目の画面キャプチャーは、リスボン空港の荷物受け取りターンテーブルでBluetoothをオンにした時にひっかかった周囲のBluetooth内蔵携帯電話たち。NOKIAばっかりでした。NOKIAじゃないのも、自分の名前を登録しているだけで、機種はNOKIAかもしれない。
 もうひとつ、ぼくのNOKIAにはNOKIAセンサーというソフトがはいっている。これもBluetoothで他人の携帯電話と更新するものだけど「お友達になろうよ」みたいなメッセージを更新するという色っぽいソフトなんだけど、日本ではついぞ、NOKIAセンサーで誰かを見つけたことがない。そりゃそうだ。NOKIA自体、使っている人がほとんどいないんだから。
 で、同じくリスボンにて。こちら、NOKIA 6630というお兄さんがNOKIAセンサーでお友達募集だった。でもポルトガル語なんで、なんて書いてあるのかわかんない。お友達になるのに、パスワードがいるのかな?
 たかだか電話のお遊びのお話だけど、そのひとつひとつに日本と外国の間にあるいろんな壁を感じる。特に、ソフトウェアの壁は大きい。最近、日本の外交手腕が取りざたされることも多いけど、そもそも日本人全体が、外国に向いてないんじゃないかなぁ。オリンピックで成績を出した人、出さない人を見ても、そういうことを強く感じます。
 ちなみにぼくは、日本の携帯電話(のソフトウェアの仕様)も便利だと思うけど、外国製品にある“素材は提供したから、あとは勝手にやってください”という仕様も大好き。日本もいいけど世界標準もいいなぁという、優柔不断っぷり。パエリアもハモンもおいしいが蕎麦も好きという日本人的雑食気質なのでした。