1011クリーンアップ

相模川クリーンアップトライアル
●2010年11月28日
●神奈川県相模川河川敷にて

　毎年、シーズンオフの間に短期集中型でやっている相模川クリーンアップトライアル。ほのぼの楽しめる初級者トライアルですが、もともとは相模川の美化運動の啓蒙活動として始めたものです。トライアルに一生懸命になっているとつい忘れちゃいがちなので、思い出しておきたいところです。
　半年ぶりに相模川を訪れたら（昔は住民だったからよく来ていたけど、最近は遠距離通勤になってしまった）、微妙に地形が変化していた。みんなが走るところは、土が削られることはあっても元に戻ることはないですね。トライアルライダーが走り始めたところをエンデューロライダーが道を広げ、そこを四駆屋さんが仕上げするという三段論法のようですが、みんなで仲良く、ここでずっと遊び続けるのが唯一究極のテーマです。

　そういえば何年か前、このエリアの利用者の連絡会の集いでは、いろんな利用者がいるから、遊び場所の棲み分けが大事ではないかという提案がされました。ここは釣り、ここはラジコン、ここはモトクロスってね。でもトライアルは、河川敷を旅しながら走る場所を見つけていくのも楽しみのひとつだから、場所を決めないであそばせてもらえませんかね、とお願いした経緯があった。それって、ぼくらトライアル遊びをする面々は、河川敷全域に渡って安全や美化に気を配りますからね、ということでもあるわけだ。みなさんがぼくの約束をそのまま押し付けられる必要はないと思いますが、気持ちよく使い続けるためには、ちょっとだけ気を使っていただけるとうれしいなと思います。

　今回は、30名のご参加。加えて、8名のスクール参加の方がいらっしゃいました。クリーンアップトライアルを始めて6年目になりました。これを機会にトライアルを始めてもらえばいいのですが、マシンは高いし、しかも来年からは、ライセンスを当日発行してもらうというわけにはいかなくなった。MFJも、どんどんモータースポーツを縁遠いものにしてくれていますが、まぁこれは制度の問題でMFJだけの決定じゃないからしょうがない。競技にちゃんと参加したいんだけど、という人は事前にライセンスを取っていただくとして、試しにきてみたんだけど、お試しでトライアルを体験したいという人まで、ライセンスをとって次回いらっしゃい、というのはいかにも門前払いくさいです。なのでライセンス不要の、スクールを行うことにしました。
　8名でゆるゆるとセクションを回って、セクションとはこうなっています。ルールはこうです。トライアルは足をつかなければ成績がいいけれど、スムーズに走るためには足をついてマシンを進めるということもある、転んでしまってはなんにもなりません、という概略を理解してもらいながら、進んでいきました。大きなオフロードマシンの人が多いので、テクニックうんぬんはとりあえず二の次です。安全に、トライアルの楽しさを知ってもらうのがテーマとなります。みんなが2ラップする間に、ようやく1ラップ。それでも今回集まった8名様はなかなか乗り慣れた方で、トライアルを始めたら、みんなすぐうまくなっちゃうだろうなぁという方々でした。

　というわけで、30名のみなさんの結果はこちら（スクールクラスはあくまでスクールなので、結果はありません）。前回マシントラブルで完走できなかったオッサの椎名先生は、今回は快調に走っていたのに「急患ですから帰ってきてください」のメールをつい見てしまって、帰らないわけにはいかなくなりました。次回、ぜひ完走してください。