2023高田島庭先コンペティション

5月5日、高田島庭先コンペティションを開催しました。今回が4回目の開催になるみたいです。

1回目は伝説の大雨でした。1ラップ目で力尽きて2ラップ目には出ていかなかった人がたくさんいらっしゃった。その後すぐコロナ禍になっちゃって、2回目はツートラ開催の翌日に庭先を開催しました。3回目が去年の秋。いいお天気でした。そして今回です。

かわうちトライアルを始めたのが2009年みたいだから（自然山通信の過去WEBを検索しないと覚えていない）、今年は14年目になるんだけど、コロナ禍でお休みしたり、最近は1年に2回ずつ開催してるから、イベントを何回やったのかはよくわかんない。とにかく、毎回みなさんにそれぞれお楽しみいただけているだろうことがうれしいです。

かわうち方式を採用したのは、震災直後の2011年でした。ゲートマーカーを各セクションふたつずつ設けて、ゲートを通過するとボーナスがもらえるというシステム。すべてのライダーが、ふたつゲートを通る、ひとつだけゲートを通る、もうひとつのゲートひとつだけを通る、ゲートを通らないの4通りのラインのどれかを選ぶ権利があります。そしてクラス分けがありません。

年に2回開催するようになったのは開催場所を高田島に移して、ツートラとコンペ、それぞれを開催するようになってからです。最初はツートラを春、コンペを秋、とか考えてたんだけど、毎回季節が固定されるのもつまんないので、それぞれ、春と秋を入れ替えて開催してます。草って冬の間は育たない。草が育つのは5月から秋にかけてなので、秋に開催して春に開催すると、あんまり草刈りの必要が（あんまり）ない。トライアル場で開催する大会とちがって、ふだんオートバイが走ってないエリアで開催するから、へたすると人の丈ほどもある草と格闘するところから始めなきゃいけないので、秋春をセットで開催するのは、我ながらなかなか名案でした。その代わり、秋の大会は気合いを入れて草刈りしなきゃいけませんけど。

セクションは、ゲートを通らなければみんながクリーンできるものをと考えています。現実にはそんなことはなくて、それどころか、なぜか今年は川がつるつるに滑って、河野セクションは誰でもクリーンとはいかなくなっちゃった感じですが、まぁそういうこともあります。あぶなくなくて、おっかなくないセクション設営をめざしたつもりではありますが、実際のところはどうだったのか、いつもどきどきです。いくつかゲートのつけかたが甘くて、むずかしいはずが簡単なゲートになっちゃったという反省はありましたが、むずかしくてあぶないよりは簡単なほうがいい、その上で楽しく走ってもらえるようにしたつもりですけど、セクション作りは永遠のテーマです。

庭先コンペという名の通り、何軒かおうちの庭先を走ります。初めて開催した時にはじいちゃんとばあちゃんがいたけど、じいちゃんが亡くなって、ばあちゃんも大会当日に出てこなくなっちゃった。人が年齢を重ねればそうなるのは当然のことなんだけど、やっぱり寂しい。今回は、連休に里帰りをしていた息子娘が孫と見物にきてくれた、というのはあってうれしかった。お客さんを集める大会ではないけど、トライアルとはまったく関係ない人生を送ってきた人が、この大会でトライアルを知ってくれるというのは、ちょっと楽しいことではあります。

ナンバーの不要なコンペ大会ですが、コースは1周5km弱（ちゃんと計ったことはありません）の山を抜ける1周で、コーステープの案内がなければ迷子になってしまう人が出ること必至。これは山を出て、田んぼを抜けて最後の山に入るつかの間、空の広いエリアです。

今年は、夫婦が7カップルいらっしゃいました。法律的に届けがない組がもう1組いたんですけど、それは対象外とさせていただきました。その7組をどう戦わせようか悩んだのですけど、トライアル・デ・ナシオンのルールを採用すると、両者のいいスコアを抽出しなくちゃいけなくてめんどくさいので、えいやと二人の減点数を足し算して、そこからお二人の年齢を引かせていただきました。それが正しい夫婦対決のルールだったどうかわかりませんが、ともあれ優勝はトレックフィールドカップルでした。

こちらは、前回まで「たらのめ畑」と呼ばれていたところですが、主の気が変わって、ぶどう畑に変身することになりました。今は植わってるのかどうかわからない苗がぽそぽそって出ています。それで、前回までのセクションは、畑の日当たりをよくするために伐採されたので、がらっと感じが変わったものになりました。さて、ぶどうは次の大会までに、どれくらい育つかな？ トライアルに一生懸命で見てるヒマないかもしれないけど、高田島トライアルに参加してしまった限りは、そんなところも見てってくれるとうれしいです。

ということで、表彰状をお渡しした皆さんでした。表彰状は、ゴールして集計が終わってから、誰に渡そうか、どんな文面にしようか考えてるんで、なかなかの突貫工事なのです、実は。