雪は降ったって春は春。シーズンは開幕してます。えいえいおー

トライアル事始

高度なテクニック

 ある程度高い石、それも助走のないやつを越えられるようになると、端から見ていてもなかなか一人前のトライアルライダーに見えてきます。岩が越えられるかどうかというのは、初心者にとっては、なかなか大きな壁です。
 だから、スクールの種類によっては、最初に岩越えをやってもらって、トライアルの醍醐味を知ってもらうというコースを組んでいるものもあります。でも、これはどうかなぁ。いける人、こわいものなしの人、運がいい人は醍醐味を味わえます。こわがりは、どうしても岩に立ち向かえません。それ以前に、まっすぐ走ることができなければ、岩に向かって走れません。さらに運が悪い人は、失敗をしてけがをします。どんなに低い岩でも、そしてどんなにマシンが軽いといっても、70kg以上のものに慣性がついて暴れるわけですから、オートバイが人間に与える衝撃だけでも、そうとうです。
 ちなみにいえば、今のオートバイは、どんなオートバイでも、世界選手権を走れる性能を持っています。岩くらい、テクニックがなくても、オートバイが勝手に越えていきます。岩を越えられたという自信は大事だけれども、テクニックを学ぶには、今なぜ自分は岩を越えられたのか、自分は正しいアクションをしていたのか、謙虚に検証することが大事だと思います。
 自分のアクションを検証しつつ、とぎすまされた感覚を持ったライダーは、どんどんじょうずになっていきます。そうじゃないと、気がついたらけがをしているので、気をつけましょう。
 高度なテクニックについては、各種スクールに通っていただくか、自然山通信制作の「黒山健一トライアルテクニックバイブルシリーズ」をご覧ください。

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