1996年にプロトタイプが世界選手権にデビュー、マルク・コロメが世界チャンピオンを獲得した時の市販バージョンがこれ。
市販1997年から開始され、細かい改良を続けながら2004年モデルまで生産が続いていた。
設計は日本のHRC(ホンダレーシングコーポーション)が担当し、スペインのモンテッサが製造するというグローバルなマシン。エンジン関係を始め、日本製のパーツも多いところが、信頼性の高さに通じている。
ホンダ製のRTLとはまったく同一のマシンだが、競技専用車として登録ができないRTLに対して、モンテッサから出荷され輸入車となるモンテッサは登録が可能だ。
97年モデルはフェンダー塗色が赤。フレームのネック部分にクラックが入ることが報告されていて、一部のマシンはここに対策のパッチがあたっている。このクラックは、特に過激なライディングをしなくても入ってくるので、97年モデルなら対策済みのものがおすすめ。
98年モデルはタンクが黒、リヤフェンダーが赤。フレームのクラック対策が施された安定した年式。
99年モデルは黒いタンクに黒いリヤフェンダー。
この3年間は、基本コンポーネントには大きな変化がありません。フロントフォークはパイオリ、リヤショックはショウワ製が使われています。99年型のフロントフォークはカーボンコーティングされている。