© トライアル自然山通信 All rights reserved.
2003トライアル・デ・ナシオン
2003トライアル・デ・ナシオン
日本チームの戦い
日本チーム、苦戦の末に3位獲得
みなさまのご厚意で参加が実現した今年のトライアル・デ・ナシオンが無事終了しました。
北イタリア(オーストリアとの国境まであとちょっと)のラバローネは、土曜日(レディース)、日曜日とも晴天に恵まれ、計22ヶ国の参加で開催されました
日本の代表選手は、藤波貴久、黒山健一、野崎史高、田中太一。レディースが伴津留代、稲垣和恵のふたり。
セクションはやさしめで、トップチームにとっては昨年同様神経戦という感じもありましたが、今回は田中選手のマシンにトラブルが発生、1ラップ5セクションから最終18セクションまでを申告5点とし、パドックに帰って修理をするという事件がありました。
これで1ラップ目は事実上日本チームの戦力は3人となり、残念ながら本来の実力を出すにはいたりませんでした。
田中選手は45分間でエンジンをオーバーホールするという神業を発揮して1ラップ目終盤にはチームに合流して、2ラップ目から戦列に復帰。日本チームの戦力、一気に倍増で、一時は2位のスペインに3点差まで迫ったのですが、及ばず。3位となりました。
優勝したイギリスは、代表に選ばれていたスティーブ・コリーが1週間前のインドア大会で負傷して満身創痍。
練習には参加していましたが、土曜日に急遽出場を辞退して、ベン・ヘミングウェイの参加となりました。
ヘミングウェイは世界選手権でポイントを獲得したことがない選手で、イギリスの3位は決定的と思われたのですがさすがにチームに世界チャンピオンが3人もいるチームはちがいます。
ヘミングウェイはおそらく実力の120%の力を出して、イギリスの勝利に貢献しました。
日本チームとしては、今後、イギリスのこういった戦いを参考にして、チームとしての戦術を新たに考える段階に入ったといえるでしょう。
とまれ、日本は3年連続で出場を果たしました。
そして今年のこの参加は、今までのどの年ともちがう、大きな意義のあるものだったと思います。
デナシオンの勝ち方を模索する日本チームの挑戦に、どうぞ今後ともご協力ください。
ありがとうございました。